こたつムービー

凜として愛のこたつムービーのレビュー・感想・評価

凜として愛(2000年製作の映画)
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Netflixオリジナルでも、AmazonオリジナルでもなくAPAオリジナル(!)にて鑑賞。アパのベッド上でこれを記す。(深夜だと言うのに何やってんだ)


テロと正義は見る角度と立場で反転する。
そして「領土問題」とは戦争の同義語だ。
で、戦争の善し悪しもフツーに逆転する。


これは現代人の大前提の教養に想う。
今のウクライナ事変やイスラムのジハードを引き合いに出すまでもなくこの国の70年前の大きな「ブラックボックス」もそうであり、見る角度、見る長さ、巨視か顕微鏡か、カネや武器の流れを追うか、それとも人情世情劣情を追うか、それらわずかに視点を変えるだけで同じ事件も捉え方・見栄えはかわる。
まさに相対的な思想の只中にこの世界は覆われていて、この世はほとんど誰かと誰かの洗脳合戦だ。そしていつの世も常に勝者の歴史しか目立つことはない。


・・日頃からそう想いますので、この映画も私の視点で鑑賞するまで。異論もあるし同意できる所もあるしまさに、相対的であり、時代と人間による「大きな物語」だ。

だからこの手の思想の強い映画は本当に観る側にマナーがいると想うね。マナーがないと単純化してしまうからね。で、マナーには教養もいる。歴史に触れる際は特に。

それにマナーとは「人間ナー」と書いてMannerだ。マナーとはまさに今、これから使うものであり、人間同士に使ってこそマナーだ。優しく労りをもとうと思い寝ます。