こたつムービー

殺人者のこたつムービーのレビュー・感想・評価

殺人者(1946年製作の映画)
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率直な感想は「バランス悪いな、この映画!」。
まずこれは1946年作。日本公開が1953年のようで注意されたしで、パートランカスターはデビュー作にあたるようだ。で、エヴァガードナーも2作目なんでほぼイントロデュース。撮影当時23、4才のエヴァガードナー。ドン引きするくらいお綺麗でがっちりファムファタールしている。
バートランカスターは(例によって)なんとも言えんのだが、これ、保険調査員でボギーのパクリみたいなE・オブライエンが主人公の作品なのな。ここがまずバランス悪しパート1だわ。
「スィードはなぜ抵抗せず殺されたのか」という問いで引っ張るが、回想手法の多さに辟易。しかもその問いに対し答えが芯食わずバランス悪いんだよ。ただオープニングのダイナーシーンは最高。

ヘミングウェイ原作ということだが、どちらかというとフィツジェラルドみのある作品に思った。まあどちらも一時ダチだったし似通うのかもね。短編ということで原作が読みたくなった。