ハガネ

大脱出のハガネのネタバレレビュー・内容・結末

大脱出(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

・もっと頭の悪い展開だと勝手に思ってたので結構シナリオが理屈っぽくて意外だった。脱獄の手口とセキュリティの甘さとかタンカーの所在地の推理とか。まあマンハイムは誰かっていうのは最初からバレバレだったけど。あとテンポ良く展開していくのでダレもあまり感じなかった。
・さすがにシュワちゃんはあまり動けてなかった。序盤のスタローンとの喧嘩と終盤のマシンガン乱射くらいか。逆に言えば、基本的にアクション担当だったスタローンが動き過ぎで脅威ってことなのかな。喧嘩も懲罰房に行くための芝居なので、夢の対決感は無し。さらに殆ど別行動なので夢のタッグ感も無かったな。
・あと結局終盤は力技というかおバカ展開になったしね。ヘリで単独では無理だろとかスタローンのタンカーからの脱出方法無傷で行けるのかとか。
・仮面を付けた刑務官の癖や行動パターンを見抜くのは面白かったけど特にそれが活かされてなかったのがイマイチ。ただのスタローンの観察眼スゲエで終わってしまった。
・タンカー内の刑務所のデザインはアモン・トビンのライブセットみたいで格好良かった。
・あと、グアンタナモ収容所をイメージしてるんだろうけど、そもそもこのタンカーのニーズそんなにあるのかという疑問も(笑)。所長が1人間違って殺したことに「スゲエ損害だ」的に怒ってたけど。要はマンハイムみたいに金になる裏の重要情報をクライアントの代わりに聞き出すことで儲けたいんだと思うんけど、そんなのわざわざ外注させる必要があるのかと。重要情報にアクセスできる人間が増えるリスクが増えるだけじゃん。
・もっと言うと多分セキュリティコンサルタントだけでは食っていけないと思う(笑)。
・しかし男女比率が滅茶苦茶な映画であった。オバチャンとお姉ちゃんが1人ずつのみ。
・この手の映画によくありがちな家族の話が殆ど無くて最小限に抑えられてたのは良かった。あと恋愛シーンも皆無なのも。

(2014年1月24日 シネマシティ)
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