35DH1

ローン・サバイバーの35DH1のレビュー・感想・評価

ローン・サバイバー(2013年製作の映画)
4.0
#021-2014
いやぁ、よくありがちなアメリカ万歳的な戦争映画かと思いきや、かなり過酷な感じの仕上がりになっていてちょっとびっくり。題材的には昨年日本でも公開された、キャスリン・ビグロー監督の『ゼロ・ダーク・サーティ』と被る部分もあり、アメリカ人=善、タリバン=悪の図式が成り立ってはいます。
そして本作は、2005年に実際に行われた、タリバンの山岳部拠点に侵入し、タリバン主要メンバーの狙撃作戦“レッド・ウィング作戦”を映画化。実際には4名のSEALs偵察部隊が、100人以上のタリバン兵に強襲され救出に向かったヘリも撃墜されると言う、SEALs史上最悪の作戦とも言われており、マーカス・ラトレル二等兵曹唯一が生還すると言う参事に。
このマーカス・ラトレルこそが、この作品の原作者。数年前にこの原作を読んだのですが、映画の方は物語り後半の対タリバンのアフガンの村と、その村民等の件がかなり端折られてしまっているのが残念な感じ。原作に無い戦闘シーン等入れないで、この辺をもっと深く描いてくれれば作品の質も低予算ならではの感じでかなり上がったのにw
とは言え、ラストのPeter GabrielによるDavid Bowieの名曲「Heroes」のカヴァーが流れるシーンは、ちょっとジーンときちゃいますね。そして最大の見せ場は、エンドロールの実際の写真の数々かも?そして、Rick James(あのMC・ハマーのヒット曲の元ネタ曲の人)の顔を知らない方は、鑑賞前に調べて見ていくとちょっと笑えますよ(^^)

http://www.lonesurvivor.jp/
35DH1

35DH1