A8

マッドマックス 怒りのデス・ロードのA8のレビュー・感想・評価

4.0
MAD=狂

荒廃した地球、
電波は疎か、緑すら見当たらない砂漠の地と化していた。

主人公マックスは、過去に自らの手で救えなかった家族の怨念のようなものに苛まれながら一人でその土地を歩いている。

そして、フュリオサ。
彼女はある独裁国の大隊長として、資源を得るため大群を率いてその国を出発しようとしていた、、
だが、それは彼女の“償い”や“故郷”への想いが込められた野望の始まりだった。

この二人がその道中に出会うのだが、
最初は睨み合う。
それはしょうがない
なぜなら国や地域、文化や倫理など全てが荒廃した世界なのである。

しかし、彼らは“強い芯”を持つもの同士
いずれすぐに共闘することになる。

ついに彼女の逃亡を知った独裁者は、もちろん追いかけてくる。

これは、、彼女がその“償い”といった意味もあるだろう。独裁者の奴隷となっていた女たちを連れて行ったのである。
独裁者は彼女たちそしてそのお腹にいる子供のために死に物狂いで追いかけてくる。

その逃亡劇は、強烈に狂ったアクション×ドラマを呼んでいく、、

荒廃した世界に果たして、正義はあるのだろうか。




あんまりアクション×アクション(カオスな感じ)といった作品をあまり好まなかったのだが、、
このマッドマックスに関して言えばちょっと興味があった。

鑑賞したあとまず、、
トム・ハーディ×シャリーズセロンが
カッコ良すぎる‼︎

最後のシーン、
独裁者を倒し、国に帰ってきた彼らが歓迎される。
“フュリオサ!フュリオサ!”と大観衆のコールが響き渡る中
トム・ハーディが一人颯爽と群衆の中、また新たな道を一人で歩んでいく姿
フュリオサが高い位置から彼を見つける
お互い顔を頷き合い、再び歩みを進める、、

これは完璧だろ‼︎それくらいトリハダなシーンだった。
最初は睨み合い、互いに打ち明けはしないが過去を抱えたいまがあり
その過去が繋げるようなその正義を、彼らの心にある強い芯を共鳴させていく、、
決して多くは語らないがその見かけ以上の強さを感じる二人、、
そして、最後名前だけ打ち明け
やはりそれぞれのその芯と正義に従ってまた歩みを進める。
そりゃカッコいい‼︎

このようにド派手なカオスアクション‼︎
だけではなく、このようなドラマ内容が軸にしっかりあるからこそ魅力的な作品として評価されていくんだろうなと思った。
A8

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