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グレート・ビューティー/追憶のローマの35DH1のレビュー・感想・評価

4.5
#033-2014
『イル・ディーヴォ』や『きっとここが帰る場所』のパオロ・ソレンティーノ監督作。昨年観たのですが、日本公開決まったと言う事で。個人的には、昨年劇場や試写で観た250本程の作品の中でも、ベスト5に入る程のお気に入りの作品。
その昔に書いた小説が大ヒットとなった老年の主人公ジャーナリスト。そのヒットの為かそれ以降執筆はせず、夜毎ローマの街で様々なパーティ三昧の生活送る日々。しかし65歳の誕生日をきっかけに、自分の人生を見つめ直す。かつての恋人や、自分よりも若い人の死に直面し、人間の生き死にについて考え落ち込む主人公。どことなく、フェリーニ監督の『甘い生活』を重ね合わせて観てしまいました。別にどこがどう似ていると言う訳では無いのですが…
そして悩んだ末に主人公がこぼすちょっとした「65歳を迎えてあら数日、自分が考え悟った最も重要な事とは、“自分がやりたくない事に、無駄な時間は使えない”と言う事である。」と言うセリフ、この映画の中の核心のようなものの一つのような気がします。何にせよ、“人生とは、何て興味深い事”何だと言う事を、改めて実感できるような逸品であります。そう言えば、冒頭のシーンに日本人観光客達が出てくるのですが、どうしても中国人と同じように見られているんだなぁ…と(^^)

https://www.youtube.com/watch?v=cJ8O-Y2CXk8
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