ダンクシー

アクアマンのダンクシーのレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
4.0
「私の世界では涙は海が洗い流すのに」
「ここでは涙は頬を伝う」

監督はSAWのジェームズ・ワン。「マリグナント」のアクションのカメラワークや動きは、ここから活かした部分が絶対にあると思う。本作は序章。物語はまだ始まりにすぎない、ここからと言わんばかりの1作目だった。というか、想像以上におもしろかった。

許されぬ恋(約束と再開)、真の王の誕生の2つがテーマ。主人公のアーサーは、礼儀知らずでどこか抜けた所があり、とてもヒーローとは、王とは思えない存在だ。だが、誰よりも優しい心を持っている。敵であろうとだれであろうと、相手を思いやる気持ちを忘れない。いわば、アーサーの成長劇とも言える。物語の根底に古典的な恋の設定があり、それを主軸に展開されている。過去の様々な作品と既視感がある王道作品ではあるが、誰でも見れる分かりやすいエンタメ作品なのが強み。

「半分の血だから自分に価値がないと?だからこそ価値がある。あなたは陸と海の架け橋なの。私には分かる。あなた次第よ」

にしても、海中の映像美たるや。透き通った青い海に、SF感のある近未来の海底都市アトランティス。王国そのものが秘宝のような美しさと華やかさだった。たくさんの魚も、安心感がハンパない。海中は彼らの本拠地だからね。CGやVFXに魅了されっぱなしだった。海の中では当然、髪の毛が浮いて靡いていたが、どうやって撮ったのか気になる。

あと、写真撮ってくれのくだり、定番のギャグパターンだししょーもないけどやっぱりオモロいし笑っちゃった。イカつい巨漢のスマホケースがあんな分かりやすいピンク色なわけないんだよなぁ笑 まぁ、だからこそ笑えるんだけど。
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