人類学的なアプローチの雰囲気を漂わせてはいるが、それはあくまでも雰囲気だけ。
学問としての人類学においても、生活のすべてを記録出来ない以上、そこには観察者のバイアスが排除出来ない。しかし逆に言えば、であるからこそ、観察者の視点の優劣が問われる。単に観察レポートさえ提出すれば、自動的に優れたレポートだと見なされるわけではない。
ましてや、本作は映画である。映画的なおもしろさ(おもしろさの種類は問わない)が表現されていなければならない。
全然おもしろくないけど。
ぼくのかんがえたさいきょう人類学。
本作を観るなら、BBCやNHKの優れたドキュメンタリーを探した方が良い。
退屈だった。