このレビューはネタバレを含みます
チャイコフスキーの『白鳥の湖』の音楽はどれも耳に心地よいが、それ以外は視覚的にも聴覚的にも不安感を煽り、不快感を抱かせるものばかりだ。
特に生々しい傷のイメージが脳裏に焼き付く。
映画は新人のバレリ…
母親からの重い期待に応え続けてきた優等生な主人公。やっとこ主役を掴んだと思ったら、優等生な部分をズタボロに否定され、段々と精神に異常が出てくる。バレエという芸術の世界の話なのだけど、意外と身近に感じ…
>>続きを読む過剰なまでに自分をコントロールしようとすることは心のバランスを崩壊させるんだけど、一方でそうでもしないことには母からの自立は成し得なかったようにも取れたのは好意的な解釈すぎる?ラストシーンは事実かど…
>>続きを読む思わず声が出てしまうほどの、ヒリヒリとしたサスペンスだった。上手い。
男性のダンサーがいるにしても圧倒的な女性の世界で、どのバレエ団でも人間関係のもつれや愛憎みたいなのがあるんだろうと思う。それに…
ニナが恐れや不安、母親のしがらみやプレッシャー、劣等感などから解き放たれて踊りを完成させてゆく様と現実と妄想が入り混じりながら精神が壊れてゆく様がすごい!
ナタリーポートマンの全身全霊の演技によって…
【パーフェクトブラック、誕生】
日本的な猥雑さを含みに含んだ『パーフェクトブルー』から、そのアングラ感を拭い取り、代わりに「ステージ」というゴールを明快に設定した、いわばハリウッドならではのリメイ…