なんか既視感あると思ったら令和の歌舞伎町のトー横やホス狂いだった。国や時代が違えどやってる事もアチチュードもほぼ同じ。
粗悪なコカインをストロングゼロストローに、パンクファッションを病みカワイイ・量産型・地雷系なスタイルに変えたらほぼ一緒。違うのはそこに音楽があるかないか。
音楽があるだけ幾分こっちの方が文化的だけど、登場人物全員子供のジャンキーで見てらんない。
シド・ヴィシャスが死んだ理由が実の母親の持ってきた高純度のヘロインだったこと、ナンシー・スパンゲンはオーバードーズじゃなくドラッグで酩酊中に刺されて数時間かけてゆるやかに死んだこと、若いヤク中の事件だから警察も捜査がずさんで死因があやふやな事、ナンシーの死んだ年が20歳でシドは21歳なこと。
この辺の事実がトップオブジャンキーって感じで時代に名を残すだけのインパクトはあるし、インタビューに出てくる証言者のほとんどがマトモな匂いがしないのも凄みがある。
ファッションだけ切り取られて美化されてる二人だけど、ナンシーはグルーピーでその日暮らしの売春婦でストゥージズでもドールズでもエアロスミスでも誰でも良かった中でのピストルズだったという事実はもっと知られて良いと思う。
双極性障害か自己愛性人格障害のジャンキー、顔立ちは綺麗だけどなんか覇気がないというか魅力がない。彼女をかばう証言をしてるオンナ友達全員がマトモじゃなさそうって部分が色々物語ってて、まあなんかシド・ヴィシャスは弱くて幼くて可哀想だわって感想に落ち着いた。ナンシーはふくよかだし何かお母さんっぽくてちょうど良かったんだろね。
歌舞伎町のトー横とかいう文化も早く終わって欲しい、こんなアイコニックなカップルが出てきてフォロワーが無限に生まれる前に。