凄みのある笑い声。男前すぎる三船敏郎。美しい構図。白黒のコントラスト。
みっともないチャンバラからは、命の重みを感じた。
人を信じられなくなる、と登場人物は繰り返す。昔は人を信じることが重要だった…
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雨に打たれ朽ち果てた羅生門の姿にまず心を打たれる。ダイナミックな演出と画面の構図がとにかく美しく、最後まで魅入ってしまった。
羅生門で雨宿りをする杣売りと坊さんの前に一人の下人が現れる。「何もかも全…
日本映画史の勉強のため鑑賞
面白い面白くないかではなく、圧倒的な業績と日本映画の礎となった点で重要な作品。
内容は芥川龍之介の「羅生門」ではなく「藪の中」という作品に近い。あと何百年後かには古典作…
このレビューはネタバレを含みます
土砂降りの羅生門の下で杣売りと旅法師が暇を持て余した下人に語る、ある殺人の顛末。物語の導入として、このシチュエーションがなんともワクワクする。
検非違使の前で証言する杣売りと旅法師。そして当事者で…
モノの見方は人によって違う、もっと言えば人は自分の都合の良いようにしか見ないし伝えない。まさに本質を描いた作品。敗戦からまだ5年余りの時代、東洋の黄色民族にもこんなスゴイ映画が創れると世界に知らしめ…
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