文化庁の日本映画振興事業の一環として始まったNDJC若手映画制作育成プロジェクトは、もう11年目で、現在ＰＦＦを凌ぐ若手監督輩出の登竜門になっていると思う。昨年は何といっても「湯を沸かすほど熱い愛」の中野量太監督が出身者であるし、一昨年には「トイレのピエタ」の松永大司監督
もそうである。で、昨日、今年選ばれた5作品の合評上映会に伺った。
全て30分、撮影は35㎜フィルム、仕上げはデジタル、DCP素材での上映。
場所は例年のように丸の内東映。

一本目は「SENIOR MAN」
身寄りのない80歳の老人が世間の悪を正すために深夜のパトロールを始めるという話。老人ホームでの会話、何気ない交流がうまく描けているけれど、作品の落としどころがすぐわかり、意外性に欠けた。
主演の老人の性格の真面目さと、剣道胴着にサングラスで夜パトロールというユーモアにアンマッチ感を感じたが、ずっと人生を諦めていた彼が親友の死をきっかけに感情を爆発させるシーンはぐっと引き込まれる。

若い監督がなぜこの世代の題材を選んだのか、とも思ったが、作劇としてしっかり見せ切る力があると思う。だからこそ、より強い共振性のある題材の方がデビュー作には突き抜けるのではないか、と思う。

シリアスな内容(出来事)が描かれながら…
クスクスって笑えるコメディ作品…☆

「最高齢のヒーロー」…「シニアーマン」…♡

「女性」を助けたことがきっかけで…「俺はまだまだいける‼︎」…っと立ち上がる姿が…カッコいい…♡
手助けしたり…(軽めの)悪者を成敗したり…

…いでたちにも…笑った…(笑)
…エンドクレジット…秀悦…(笑)

「老い」「加齢」って…自然な事…
「若い頃は出来た事が」…と…少し悲壮感を感じてしまうと思うけれど…

高齢者の方々は、「人生の先輩」…♪
…学ぶ事が…沢山だな…って感じるこの頃…♡

この作品からも…「元気」を貰えた…♡
…「シニアーマン」には…まだ早いけれど…
「シニアーマン予備軍」として…顔晴ろう〜(o^^o)

「若手映画作家育成プロジェクト」2016年度の作品…☆

• #NDJC

今年も観てきました、若手映画作家の発掘と育成を目的とする文化庁委託事業「若手映画作家育成プロジェクト（ndjc）」の2016年製作5作品の上映会。1作30分、5作品連続上映のトップバッター。

身寄りがなく、お金もない社会的弱者の80歳のおじいさんが、年寄りをなめんなよ、と立ち上がる物語。

人情が希薄で、世知辛い社会に不満を抱いていたおじいさんが、ある日ひったくりの現場に遭遇し、傘で犯人を撃退。オレってまだまだいけるんじゃね、とばかりに剣道の胴着などを着込みサイボーグのような恰好に変身。社会を正すべく立ち上がるのだが…。

超高齢化社会だからか、おじいさんがプチヒーローになるという、ちょっとしたギャップを楽しむのかな。バーのシーンなどでおじいさんをカッコよく撮っていて、ヒーロー感を出している。

ただまあ、意図はわかるのだけれど、グッとくるようなことはなかったかな。どうせなら、おばあさんヒロインを登場させて、2人で頑張っているうちに老いらくの恋に落ちるみたいな方が観たかったかも。