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きみの鳥はうたえるの夕のレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
3.8
原作とは別物って感じやなあ、やっぱ″今時の若者たち″にアプローチするってことが最重要とされるんかな、1981年発表の原作に出てくる割と印象的な音楽たちやアイテムがごそっと今風に置き換えられててショック、フラワースタンドのくだりとかはあったけどその後花もあっさりその場で消費されちゃって残念
ジャズ→ヒップホップが個人的に苦しい
「僕」や静雄がもっと内向的なイメージやったから、そのバイアスから違和感がしばらくあったけどやっぱり親族関係や金銭的なニュアンスはうまく改編された脚本に合うように調整されてた、原作にあった静雄の行きづまり感は今作ではだいぶライトになってる
わざわざ佐藤泰志の原作でこういう今風邦画やらなくてもいいんじゃないかなと思っちゃう、タイトルの「きみの鳥は歌える」もこの内容やとなんのこっちゃわからんのちゃうかな?ビートルズの曲かけないしね
ただ演者さんたちの演技や彼らの静的な表情を長時間捉えたショットの数々はすごくよかった、染谷さんの卓球も良い
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