たけちゃん

ソウルメイト/七月と安生のたけちゃんのレビュー・感想・評価

ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)
3.8
「少年の君」で主演のチョウ・ドンユイと同監督のタッグという事で鑑賞。
七月は円満な家庭の真面目ないい子、シングルマザーと暮らす安生は自由で冒険的、対象的な二人がお互いが投影しあい、好きであるがゆえに憎んだり、羨ましかったり、でも一緒にいたかったり、二人の繊細な心の状態が丁寧に描かれて痛みまで伝わってくるようでした。余韻が残ります。

追記、ソウルメイトと投影というのが大きなテーマ?軸となってるのかな?と思いました。下記参照記しておきます。

■参考1 ソウルメイトとは
「soul(魂)」と「mate(伴侶、仲間)」を組み合わせた造語で、前世から深い関わりのある相手、あるいは魂の使命を教えてくれる相手のことです。 ソウルメイトは、異性、同性のどちらも存在し、複数います。 同じ目的や運命を一緒に歩んでいく仲間なので、多くが恋愛関係にならない存在です。
■参考2 投影とは
心理学における投影(とうえい、英: Psychological projection)とは、自己のとある衝動や資質を認めたくないとき(否認)、自分自身を守るため(防衛機制)それを認める代わりに、他の人間にその悪い面を押し付けてしまう(帰属させる)ような心の働きをいう。たとえば「私は彼を憎んでいる」は「彼は私を憎んでいる」に置き換わる。そのひとつに責任転嫁(Blame shifting)があり、たとえば習慣的に失礼な振る舞いをしている人は、いつも他者を失礼な人だと言って回っているケースがある。一般的には悪い面を強調することが多いが、良い投影も存在する。
投影は日常生活においてよく起こっている。例えば、なんとなく嫌いだった人物が、実は自分の否定的な、認めたくない面を体現していたなどである。また、この概念はパーソナリティ障害の治療において、医者に向けられる怒りとして専門的に語られることもある(精神分析における対象関係論の投影性同一視)。統合失調症における迫害妄想との関連も語られている。
ユング心理学では、元型の一つ影 (Schatten) とも関連し、否定するのではなくそれを自分の一面として認識し受容することで、もっと大きな「大いなる自己」・自己実現へと成長するきっかけとして活かすことができると言う。