ハヤシ

アイ・アム・タレントのハヤシのレビュー・感想・評価

アイ・アム・タレント(2016年製作の映画)
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『行き止まりの世界に生まれて』と『mid90s』観ようと思ってたんだけど気づいたらこっちを先に見てた。

初めタレントってtalentかとぼんやり思っていたけれど、Thalenteという名前でした。I amだもんね。最後まで観るとこれ以外思い浮かばないほどに秀逸なタイトル。

冒頭の"Just prepare for the worst. Not for the worst, for the best. Just prepare for the best.(最悪の状況に備える 最悪じゃないな 最高の状況に備えよう)"から最高。刺さる言葉が多い。

ドラッグに侵されて路上生活に限界を感じ、自立するためにアメリカに渡る。そしてアメリカに慣れるにつれ、彼は変わっていく。「スケートボードをするのは金のためじゃない」「恋愛はしない」「追われてまでストリートに出なくてもパークに全てある」と言ってたのに。その言葉がどんどんひっくり返されていくように見えるから、それでいいんだろうか?と途中で疑問を抱いてしまったのも確か。でも終盤にタレントが自分の考え方や物事の捉え方の変化について話しているのを聞いて納得した。

フィクションのキャラクターじゃない、生きている人間であればこそ変化をするのは自然なことであるし、変化の余地がないということはすなわち自分自身で限界を作っているということなのかもしれない。
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