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エヴァのTのネタバレレビュー・内容・結末

エヴァ(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ロケ地はフランス東部・アヌシー。
エヴァとベルトランが偶然再会した、カジノのある高級ホテルは、アヌシー湖に突き出た大きな公園内にある、「インペリアル パレス Impérial Palace」オープンは1913年7月14日と、歴史のあるホテル。

エヴァとベルトランが食事をしたレストランは、レ トレゾム レイク アンド スパ リゾート内にある、「La Rotonde des Trésoms」。
雪が積もったボルヌ山地と麓に輝く街の夜景、アヌシー湖を見渡せる絶景のロケーション。
そのほか恋人カロリーヌから借りた、雪山の別荘(ロッジ)も出て来て、この付近はあまり映画の舞台になっていない気がするので、風景は勿論のこと、走行中の車から見える高速道路も含めて楽しめた。

ベルトランが終始浮かない顔でイラついていたのは盗作で有名になったため、次作が書けず追いつめられていたのだろう。
小説家と縁のない生活を送っていて、「合言葉」を読んですら無いのだから、現実なら盗作とバレるだろう。

亡くなったイギリスの小説家が「過去の人」とは言え、家族・友人に「今は~という内容の戯曲をノートパソコンで書いている」と話していても不思議ではない。
ノートパソコンを川に投げ捨てても、ノートパソコンが置いてあったっぽい不自然なデスクスペースの空きや、お風呂に入るのを手伝っていた介助者がいなくなっていたりと、身内の人が見たらおかしいと思うはず。
「合言葉」がこれまでの作品と毛色が違ったとしても、家族・友人・作者のファンであれば、「あれ?この戯曲、無くなった作者の作風に似ている。イギリス風だが、若いフランス人が発表している。
心臓発作で亡くなったのは知っているが、パソコンも書いていた作品も見当たらなかったし、何かおかしいな・・」 
みたいな流れでバレそう。

最後は盗作した天罰が下ったのか自滅。対してエヴァは家族水入らずで幸せそうだ。
よく分からなかったのが、エヴァが「今朝から誰かにつけられているようだ」と言っていたが、結局誰だったのだろう。
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