ERINA

ウトヤ島、7月22日のERINAのレビュー・感想・評価

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)
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実際に起きたテロ事件を基に作られた作品。72分間ワンカットで撮影していて、とても衝撃を受けた作品だった。
この作品を観てからだいぶ経つけど、いまだに忘れられないし銃声を思い出す。
メンタル弱めの方には絶対お勧めできない。

アクション好きだし銃声大好きって思って観るのとは全然違うのでそれだけは注意して観て下さい。

この作品、本当に第一声の銃声が聴こえてから永遠に銃声が続く。
どこから犯人が来て、犯人が何人いるのかもわからないこの島でキャンプに来ていた子供達が狙われる。大人なんていない世界。誰を頼りにしていいのかもわからない。
このテロの始まりはオスロで爆破事件が起きた数時間後にウトヤ島での無差別殺人事件が起こる。
ちなみにオスロでは8名、ウトヤ島では青年69名が殺害されたそう。

島+爆破を受けてネットワークは最悪だっただろうし、親元を離れている子供達にとって悲劇だけでは済まされない日になったと思う。
出てくるキャラクターはフィクションだけど実際にあった事件を基にしてるので当然子供達が死んでいく描写もあり。それがとっても辛かった。

POV描写や、ワンカットということもあり緊張感が凄くて本当に実際その場にいるような、こちらも動悸が止まらなかった。子供達の演技もめちゃくちゃリアル。
この映画を観てるだけで描写を思い出すんだから、実際に被害に遭って生き残った子供達は絶対PTSDに悩まされているんだろうなと思った。

事件を知らなかったので調べてみたけどこの事件本当に最悪。
犯人の刑期も甘すぎるし、ウトヤ島から通報受けて警察がたどり着いたのは通報から1時間後。
移送のボートも簡易的なものだったらしい。
ヘリも最初に着いたヘリがメディアだったらしい。
テロに慣れていなかったと終いには言ったようです。が、平和ボケって本当怖いなって改めて思った。
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