ぽちょ

まく子のぽちょのネタバレレビュー・内容・結末

まく子(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

お芝居はどの人もよかったけど、演出はもっとやりようがあったのではないかと思った。場面が短くブツっと切れる感じとか、かと思うと長回しすぎて間延びしちゃってたり。

お話的には、思春期の微妙な心と身体の変化や、細胞が入れ替わりながら死に向かって行くことを、落ち葉をまくことで「落ちるから美しくいられるんだ」と比喩していたりと、他の映画にはない、不思議な魅力があった。

ただ、不倫した父を許せない主人公が、不倫相手(この不倫相手も記号のようなテンプレ的な感じだから感情移入し辛い)と出会ったその日に許すかのように行動を共にする部分は、同じような経験をしている自分では絶対にありえないと思ってしまった。

男の子なら許せるのか?自分が女だからなのか?その辺も性差なのかなぁともやもや…。
終盤に「お母さんを大切にして」と主人公が言っているけど、そう言いながらも不倫相手の気持ちも汲んであげたのだろうか。随分達観した11歳だなと。

ジーンとしたシーンもあったし、悪くはないんだけど、もったいないなぁと思う部分も多かったです。
ぽちょ

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