ネパール

ロケットマンのネパールのレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
4.7
【☆☆☆☆☆】これを見ない人生は考えられない映画。
【☆☆☆☆★】遠くまで足を運んだり、手間をかけても見るべき映画。
【☆☆☆★★】見るべき映画
【☆☆★★★】興味が向いたら見る映画。
【☆★★★★】世界にこの映画しかない場合に見る映画。

ロケットマン (2019)
ただ、誰かに愛されたかった。

無責任な父親と、不貞な母親、重荷に囲まれた叔母。
ただ愛して欲しい、
ただ認めて欲しい、
ただ僕を見て欲しいんだ、家族から。

酒とケンカと女と、ドラッグ。
トイレや楽屋は落書きまみれ。
これこそ、ロックン・ロール。
彼らが奏でる音楽は客を熱狂させ、ケンカの怒声と愛を囁く言葉を加速させる。

エルトンは、自分の才能と、それを絶やさない努力で、遥か高く飛び始める。
それに比例して、彼には強い重力(責任)がのしかかっていく。
仕事はある、望む人もいる。
だけど、彼が本当に望んでいるのは、「本当の僕」だ。
近くにいると思ってた人間も狂っていく。
その内、彼は出口のない巨大迷路に閉じ込められる。

これは、ただ1人の天才、スーパースターの物語ではない。
人より少しだけ優れた才能と運を、たゆまない努力によってスーパースターになった普通の子供の物語だ。

「ボヘミアンラプソディー」の監督作品であり、素晴らしく心に届く。
アカデミー賞などの賞レースも、間違いなく本命だろう。
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