反体制のシンボルとして信徒を得るようになったサイコパス・トリオが、潜伏先のメキシコにて復讐者の報復攻撃を受けてしまう。ロック・ミュージシャン、ロブ・ゾンビが手掛けている「マーダー・ライド・ショー」の第3弾。
前作のアメリカン・ニューシネマ的終局から「実は生還していました！」というビックリ展開を経て、物語がスタート。過去作品同様、「頭がおかしな人の生態観察ムービー」として高い完成度を誇っており、娯楽としてのバイオレンスを感受することができる。
紅一点ベイビー（シェリ・ムーン・ゾンビ）の一挙手一投足を楽しむという鑑賞スタイルは相変わらず。シャバに戻ってからのヒャッハーぶりとインディアン・スタイルで弓矢スキルを発揮するクライマックスが、ジャンキー！ビザール！グルーヴィー！
後半部では、メキシコの祝祭日「死者の日」を背景にしているため、サイケな映像美を堪能することが可能。敵対組織がルチャ・ドール姿で現れるところも面白い。ここまで来たら、出演者全員が高齢になっても続けるべき。老婆のベイビーでもイイじゃない。
