T太郎

ブライトバーン/恐怖の拡散者のT太郎のレビュー・感想・評価

3.7
899
ホラーだ。
「オーメン」系のホラーだ。
だが、キリスト教とか悪魔は一切関係ない。
純粋にただただ悪魔的なパワーを持つ少年の話だ。

少年の名はブランドン。
ブライア夫妻の一粒種である。

だが、彼らは実の親子ではない。
ブランドンは養子なのだ。
ブランドン自身もそれは知っている。

子宝に恵まれなかった夫妻は深い愛情を注ぎブランドンを慈しみ育ててきた。
ブランドンも素直で良い子に育った。

絵に描いたような素敵なファミリーだ。
序盤はニコニコしながら鑑賞していたものだ。

しかし、まさかあんな事になるとは・・・
実に残酷な物語だ。
あんなに良い子だったブランドンが・・・
全くなんてこった。
ニコニコ時代が懐かしい。

スーパーマンなみの力を持った少年が、ダミアンの心を宿していたとしたら・・

そんな物語なのである。

12歳の誕生日を迎えたブランドンは突然手のつけられない反抗期に陥る。
あんなに素直で良い子だったブランドンがだ。

ダミアンの心を宿したスーパーマンの反抗期だ。
これは非常に恐ろしい。
    
    以下恒例のネタバレ

ブランドンの正体は多分宇宙人である。
ブライア夫妻に育てられた経緯はまんまスーパーマンなのだ。
更に能力もまんまスーパーマンなのである。
目から光線も出すし。

ブランドンはどんどん凶暴化し、人々を殺戮していく。

この作品のつらい所は、犠牲になる人々が基本的にいい人たちだという事だ。
と言うかブランドンの身内であり味方だった人たちなのだ。

実につらい展開なのである。

タイトルの“ブライトバーン”は町の名前である。
小さい町の中で完結している物語だ。
それが非常にいい。

変にスケールを大きくされていたら、ちょっと白けてしまっただろう。
これぐらいが丁度いいのだ。

・・なんか珍しく取り止めのないレビューになってしまった。
(いつもやで)

シメ方が分からない。
もう書く事がないのに。
どうすれば綺麗に終われるだろうか。
いつものアレを使うか。
それしかないな。

     

         完
T太郎

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