ベン家の帯

ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜のベン家の帯のレビュー・感想・評価

3.5
1960年代ミシシッピ州。白人家庭のお手伝い(the help)として働く黒人女性たちを描いた作品。

ハートウォーミングな物語を見るつもりで軽く見始めたらとんでもない。
あまりに生々しい黒人差別の描写に見ているのが辛かった。
「人種分離法(ジム•クロウ法)よりも、周囲の視線が怖い」というセリフがリアル。
白人女性の社交を中心に描いているから、全体的に明るくポップなテイストで見れるんだけど、題材がポップにさせてくれない。
過去の記録を後世に伝える意味でとても価値のある作品だと思う。

ジム•クロウ法は、アメリカ南部で1870年代から1964年まで続いた黒人分離の州法で、学校やバス、水道、トイレなどが白人用と黒人用に分離されていたそう。
そうなれば黒人差別することを州が認めている様なものだから当然差別は激しかった。