ベン家の帯

名付けようのない踊りのベン家の帯のレビュー・感想・評価

名付けようのない踊り(2022年製作の映画)
3.0
田中泯の“場踊り”と呼ばれるダンス。
自然と、世界と一体になりその場そのものを表現する。
老人がヨロヨロしているだけのように見える。だけど、何故か画になる。物凄く引き込まれる時がある。
場踊りをその場で見てみたいと思った。

【田中泯の言葉を抜粋】
その当時よくみんなは言っていた。
言葉にできないことを踊りにするんだ。
私とは何か?個性を出せ。
そんな言葉も周りに溢れていた。
僕には“私”を表現するということがどうもピンとこなかった。
ずっと後のことだが、僕が師として仰いだ土方巽に言われた。
「いったいこれまでにどれほどの数の人間が生きてきたと思うか?ワタクシや個性のやっている程度のことはその中に必ずある。」
すごくホッとした。