T太郎

DUNE/デューン 砂の惑星のT太郎のレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.8
897
SFアドベンチャー映画だ。

その昔、デビッド・リンチ監督、カイル・マクラクラクラン主演で製作された作品のリメイクなのだろうか。

マクラクラクラクラン版も鑑賞した事はあるのだが、よく憶えていない。
この作品が面白かったので、マクラクラクラクマクラクラン版も今一度観てみたいと思った次第である。

遙か未来、人類は宇宙に大帝国を築きあげていた。
各王家がそれぞれ惑星を領有統治しているのだが、その頂点に君臨しているのが皇帝という図式である。

主人公のポールはアトレイデス家の嫡男だ。
見るからに優男だ。
まだほんの少年に見える。

そんな彼が惑星アラキスの救世主になるかも!
という物語である。

アラキスは一面砂に覆われた砂の惑星だ。
以前はハルコンネン家(悪者)が支配していて“香料”と呼ばれる資源を独占していた。

この下りは中世ヨーロッパの植民地政策を彷彿とさせる。

ヨーロッパの宗主国は各植民地でコーヒーやら香辛料やら、現地の人々にとって何の需要もない物を生産させ、それをヨーロッパ各国に売って大儲けしていたのである。

現地の人たちは自分たちに必要な作物を作らせてもらえず、ヨーロッパ人だけが喜ぶ物を作らされた挙げ句、飢えと貧困に苦しんでいたのである。

搾取と虐待、これが植民地政策なのだ。

アカン、珍しく話が横道に逸れてしまったようだ。
(いつもやで)

危うく政治的な話をするところだった。
危ない危ない。

アトレイデス家(ポールん家)は他の領主からの信頼が厚い人気者だ。
皇帝はこれを苦々しく思っていたようだ。

皇帝はハルコンネン家(悪者)をアラキス(砂の惑星)から撤退させ、アトレイデス家(ポールん家)をそこに移したのだが、これには邪悪な思惑が・・・。

これは上杉景勝が越後から会津に移封された事などを彷彿とさせるが、紙面の都合上詳細は割愛させていただく。
(珍しくナイス判断)

ハルコンネン家(悪者)は怒り狂い、アトレイデス家(ポールん家)を奇襲する。

裏切り者の存在もあり易々と侵入してきた敵は、空地から猛烈な攻撃を加えてくる。
秘かに皇帝軍の精鋭部隊も加勢している。

おのれ、なんと卑劣な・・・

善戦むなしくアトレイデス家は全滅してしまうのだ。
実に残念な事だ。
オーマイガー!
みんないい奴だったのに。
ご冥福を祈るばかりである。

だが、ご安心あれ。
ポールと母上は逃げのびる事に成功するのだ。
この二人、実は不思議な能力を持っているのである。

フォース・・・?

知らんけど、この能力を駆使して二人は何とか助かるのだ。

そして、アラキス(砂の惑星)の先住民族フレメンとともに、ハルコンネン家や皇帝軍をいてこましてやろうと決意するのであった。

        完

この作品、どうやら続編があるらしい。

続編を観る時に前作の内容を憶えていなくて困惑した経験が多々ある。
今回はそれを回避するため若干詳しめにストーリーを綴ってみた。
(そうか?)

このレビューを読めば、誰もがすんなり続編に入っていけるという寸法だ。

さすが私だと言わざるを得ないであろう。
(その割に無駄な描写が多いよ)
T太郎

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