ポンポコ

スケアリーストーリーズ 怖い本のポンポコのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ストーリー

小説家を目指す少女ステラはハロウィンの夜に友人数名と有名なお化け屋敷へと向かいます。

その屋敷には裕福な一家とサラという娘が住んでいました。しかしサラは精神病を患っていた為に地下室に幽閉されていたそうです。
孤独に地下室で亡くなったサラの魂はまだこの屋敷に取り憑いているそうです。

そんな屋敷を探索する中でステラは地下室で一冊の本を見つけます。
そこには不気味なホラー短編がいくつも綴られており、作家志望のステラは気になって持って帰ります。

次の日の夜、ステラが持ち帰った本をパラパラとめくっていると白紙のページに新しい物語が刻まれていきます。
そしてその物語の主役はトミー。
ステラの知り合いの名前です。

物語を読むステラと時を同じくしてトミーの身には物語と同じ怪異が迫ります。
この本に記された恐ろしい物語は現実となるのでした。

翌日トミーが行方不明になったことでそれに気付くステラですが本は捨てようが燃やそうが手元に帰ってきます。
さらに元から書かれていた物語の登場人物はサラの屋敷の住人たちの名前であることも判明します。

そこでサラの死の真相を調べ始める一行ですが、
そうしているうちに一人また一人とステラの周りの人物たちは本に描かれた通りに襲われ行方不明になります。

最後まで生き残ったステラと友人のラモンはなんとか死の真相、サラは実は精神病でもなんでもなく家族にとって不都合な真実を知ってしまったために地下室に監禁され苦しんで亡くなったことを知ります。
真実を知った二人ですが、本には二人の物語も刻まれ始め一刻の猶予もありません。
幽霊屋敷に戻った二人はサラの亡霊と対峙します。

サラは被害者であり悪人ではないこと、そして彼女に起きた悲劇を世間に公表することを約束するとサラの亡霊は姿を消すのでした。


感想
非常に優等生なホラー映画で、
変にひねった要素などもなくホラー入門編として考えると100点の映画なんじゃないでしょうか

グロ要素はかなり控えめで血が吹き出したり断面見えたりも全くありません。
洋ホラー定番の大きな音でびっくりさせる演出はほぼなく、どちらかというとモンスターパニック物のようなジワジワ追い込まれる恐怖がメインでした。

何より最も評価したいのは、
ホラーにしては珍しく色々な種類の化物が登場し、そのどれもが秀逸なデザインということです。
洋画の怪物って大抵チラッとしか姿が映らなかったりカメラアングル的にどんなフォルムをしてるのか分かりづらいことが多いですが今作ではしっかり姿を表してくれるのもワクワクさせられました。

ホラー映画を見慣れている人からするとグロくもないし物珍しいストーリー展開でもないのでパッとしないかも知れませんが、ホラー映画最初の一本目としては最適な作品かと思います!