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パリに見出されたピアニストのTのレビュー・感想・評価

4.2
10月もそろそろ終わる平日、横浜で仕事が終わった後、電車に揺られて「ヒューマントラストシネマ有楽町」まで観に行った。あれから2カ月近く経つのか、早いな。思えばまだコートもいらない暖かい日だった。
非常に心地良い時間が過ごせた。観に行く映画館も作品の良し悪しに多少の影響は与えると思った。この映画館は新しいビルの中にあって、館内の雰囲気が、作品内の音楽学校や、学校のあるパリ市内の風景に合っていた。古い映画館ではこうは行かない。
主人公のマチューを演じていたジュール・ベンシェトリは、外見で言えば「アスファルト」という映画の時が今よりほっそりしていてイケメン全開で良かったかな(髪型のせいもあるかも)。大人になるにつれて線が太くなるのは仕方ないのか。とはいえ今作もパリ市内のスラム街に暮らす今時の若者の感じが出ていて良かった。クリスティン・スコット・トーマス演じる教師も厳しいが実はいい人の役に合っていた。ランベール・ウィルソンも色々な映画に出ていて割と好きかも。芸術の秋にふさわしい作品(もう冬か)
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