100%の映画に出会った。何処までも美しく、切なさに満ち溢れている。とても静かな映画だけれども、一つ一つの場面は観るものに饒舌な言葉で話しかけてくる。そして2人の儚き記憶の如く、この映画が自らの忘れ…
>>続きを読む静かな湖面の下で鮮やかな焚き火が燃えているようだった。降り積もる目線、一つ一つの仕草、顔のない肖像画の心臓部にともされた火。
マリアンヌは憤怒しかなかったエロイーズの心に火をともし、自由と、そして…
【第72回カンヌ映画祭 脚本賞・クィア・パルム賞】
なんて、なんて美しい作品なんだ…冒頭からあまりの画面の美しさに涙が出てきてしまった。
公開を待ちきれずに輸入盤DVDを購入して鑑賞。そこまで英語…
望まぬ結婚を控えるエロイーズと彼女の肖像画を描くマリアンヌ。被写体と画家。女性と女性。2人の視線、息遣い、筆感が雄弁に感情を写し出す。男性優位社会の理不尽に飲まれも想い返す最良の刻、その失われた過去…
>>続きを読む"Female Gaze"
男性は欠席しているが男性社会の圧迫感が半端ない。窒息しそう。
自然光と燭光から篝火。火の凝視。燃えている裾。
女のユートピア。
堕胎草。
剃らない脇毛。
燃焼…
エロイーズがマリアンヌの中で永遠になる事を選んだことが分かる焚火のシーンが印象的。
今のエンパワーメントの時代のように現実を変える力を持たず、現実でより長く一緒にいる事より、記憶に留めることに注力…
(c) Lilies Films.