家族を想うときのrobinのネタバレレビュー・内容・結末

家族の幸せのために働いているにに、一緒に過ごす時間も取れない、多くの人が抱える社会問題を、ドキュメンタリータッチで描いていて身に詰まらせられる。
会社側の用意したデバイスに管理されトイレに行くことすらできず、どれだけ会社に貢献しても、家族の問題の面倒を見るために時間を取ればペナルティーが科される。個人事業主といえば聞こえが良いが仕事中に強盗に襲われて怪我をしても、心配するでもなくペナルティーの話ばかりで、お母さんが怒るのも無理ない。
お母さんも夫の仕事の問題や、息子の非行などで夫が不条理に当たってきたときも、自分の思いを伝えつつも、自分もへとへとだろうに夫の疲れに理解を示すとてもしっかりした人。
ラストも希望が見えず、現代社会の解決しがたい問題がリアルに描かれて
いて、記憶に残る作品。