ハヤシ

シャン・チー/テン・リングスの伝説のハヤシのレビュー・感想・評価

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いや〜シャン・チーが一番かっこいいのよ!マジでシャン・チーが一番かっこいい。ここまで手放しで好きになって良さそうなマーベルのヒーローも珍しくないか?

サンフランシスコノスタルジア症候群なので、シャン・チー登場からのシーンが刺さる刺さる。特にバスのシーンが大好き。坂が多くてバスが跳ねるのとか、あの窓に沿った紐を引っ張ってバス止めてもらうのとか、もう無茶苦茶に喜んじゃった。

物語の全体を貫くテーマは「家族」で、いかにも中国にルーツを持つキャラクターの話っぽいなと思う。そういうイメージがある。ケイティの家の感じとか、他の映画でもしばしば見たことある。ター・ローで叔母のイン・ナンは「あなたには先祖がついている いいことも悪いことも全て受け継いだ 全てがあなたの一部よ」とか「大切な人を失うと独り取り残されたと思う そうじゃない この家族みんなの子よ ここはあなた達の家」とか言う。本来の意味での「家・家族」でないものであるター・ローを「家・家族」と表象しているにもかかわらず、前時代的な匂いがしないとは言い難いのはなんでだろう。ター・ロー後のシャン・チーの戦い方が完全に父と母の子なのは素直に面白い。物語に合うアクションって良いな。

ただし父の帝国に入れないなら自分で築くと豪語するシュー・シャーリンのように、伝統的な家族観のみに囚われない形も示されている。はあシュー・シャーリン大好き…マーベルの妹たちって本当にイケてる…

個人的にはケイティが一番感情移入しやすくて、ケイティの物語として見るとかなり好きだった。にしても10年来の友達から突然やばい秘密を告白される気持ちだけは想像できないけど。「狙わなきゃ 何も当たらないよ」とか、ドキッとしてしまった。男女の友情ってあるよね?ね?

「original song production supervised by 88rising」めっちゃ良かったですありがとうございました。
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