それほど期待せずに軽く見始めましたが
予想外に良くできた面白い作品でした。
何はさておき小池栄子さんが素晴らしい！
努力の積み重ねとか人生の積み重ねとか
彼女の気持ちを感じる、まさに身体を張った
素晴らしい演技を楽しめました。
こういう演技がみたいんだよ。
結末は最初からわかってるんです。
観てる側もそれを求めている。
ああなるんだろうなって。
現実ではそうならないことだって
ままあることなんだけど
これは映画なんだからって。
最初からわかってるんだけれど
この映画は先がわからない。
角を曲がったら
あれ？こんなところに出るの？
というような話になっていて
面白かったです。
一旦おしまいって感じになってからが
そうなんだって意外性があって
素敵なラストでした。
二人が何故惹かれたかは
途中で占い師が語ってくれます。
そういう相手に巡りあい
一緒になれるのは金持ちになるよりも
幸せなことね。
FinでもThe endでも完でも終わりでもなき
good byeで終わるのがいいね。
二人がグッドバイしたものに
想いをはせられるから。
ストーリー以外に素晴らしいのは
セットや小道具や衣装、話し方とか。
特に戦後の街の様子、住まいの
質素さや埃っぽさとがリアリティがあり
他の同時期を描いた作品にはない
クオリティの高さがありました。
この作品をみたら2022年の
大河ドラマでの頼朝の政子をみるのが
より楽しくなりそうです。
