ハヤシ

聖なる犯罪者のハヤシのレビュー・感想・評価

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)
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主人公・ダニエルを演じるバルトシュ・ビィエレニアがとにかくヤバかった。

ダニエルは陰鬱で不健康で危うくて、その心の内を窺い知るのが難しそうである。し、できればあまり関わり合いになりたくないような不穏さがある。しかしそのイメージは、叶わぬはずであった夢を叶えた瞬間に一変した。それまで冷たく生気のないように見えていたダニエルが、急に神々しく見えるようになった。緑の法衣を身に纏ったというだけで、表情も口調も大きくは変わっていないのに。これには本当に驚かされた。

全編を通して奇妙な緊張感に包まれている反面、ずっと低温のままで進行していく。そんなところもダニエルの物語らしい。

ところで司祭ダニエルは破天荒な司祭として描かれているという理解で良いのか?キリスト教についての知識がほとんどなくて残念。映画で観る聖職者や彼らが執り行うミサは明らかにどうかしちゃってるものも多くて、普通がどうなのかあまり分かんないんだよな〜。『悪魔はいつもそこに』のハリー・メリングとかロバート・パティンソンとかさ…
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