T太郎

ポゼッサーのT太郎のレビュー・感想・評価

ポゼッサー(2020年製作の映画)
3.8
970
エグ度高めでお送りする、SFホラー、サスペンス、バイオレンス、ドラマ、・・・
とにかく血まみれ映画だ。

冒頭から凄まじい。
血まみれなのだ。
一体全体どういう物語なのか。

説明しよう。

主人公はタシャという女だ。
彼女は凄腕の暗殺者である。

だが、その暗殺方法が独特だ。
タシャが直接手を下すわけではない。

まず、あるマシーンを介して他人の脳を乗っ取るのだ。
見た目は他人、中身はタシャという状態に。
タシャは巧みにターゲットに近づき、確実に相手を屠るのである。

しかし、これで任務完了ではない。
その他人の脳から脱出しなければならないのだ。
もし脱出できなければエラい事になるのである。
それはそれはエラい事に。

脱出するにはどうしたら?
要はその他人の人がお亡くなりになる事によって脱出できるのだ。
通常は、直後に自ら頭を撃ち抜く事で脱出している。

以上が物語の前提事項だ。

もう一人の主人公がコリンという男。
タシャに脳を乗っ取られる役回りだ。
恋人とその父親を殺害し、自らも頭を撃ち抜く運命にある男である。

タシャは首尾良くコリンの脳内に浸入するのだが・・・。

ここから何やら怪しげな雰囲気に。
コリンの脳内はグチャグチャになっていく。
色々表現されるのだが、何がどうなっているのか、理解しがたい。

タシャは任務を遂行したかに見えるのだが、脱出に失敗するのだ。
少しでも早くコリンから離脱しなければならないに。

しかし、コリンは逃亡する。
コリンの人格がタシャを凌駕し始めるのだ。
タシャは無事に脱出できるのか。

そして、更に血なまぐさい展開に。
知り合いは漏れなく殺していく勢いだ。
もはや任務など関係なく。

今、コリンの脳を支配しているのは、一体誰なのか。
殺戮を繰り広げているのは誰なのだ。

そして、最後に脱出したのはタシャかコリンか。
タシャではなく他者なのか!

そんな物語なのだが、とにかく全編通して血なまぐさいのである。

こういうホラーは結構好きだ。
恐くはないが、雰囲気が好きである。
もう少しエグみ増し増しでもいいくらいだ。
私はホラーが全く平気なので、これは個人の意見として捉えていただきたい。。

私をチビらせるような最恐ホラーをお待ちしている。

余談だが、監督はデビッド・クローネンバーグのご子息らしい。
そう言われてみれば作風が似ているようだ。
親子そろってこの作風とは恐れ入る。
しっかり親父の背中を見て育ったのであろう。
T太郎

T太郎