ナンデヤネン

ファーザーのナンデヤネンのレビュー・感想・評価

ファーザー(2020年製作の映画)
3.5
頭を使い過ぎると映画を楽しめなくなる。アンソニーにとって何が現実で何が幻想なのか、誰が誰なのか、観ている私もそれが分からなくなり、たぶん自分も頭の整理ができていない。他方でアンソニー・ホプキンスが物忘れ程度から徐々に認知症の症状が進行し、最終的に自分が分からなくなるところまでをさらりと演じているのは流石というより他ない。また、悪態をつかれながらも懸命に父親に尽くすオリビア・コールマン演じるアンは実に健気であった。
あらすじにある最後にアンソニーがたどり着いた真実とは?それは自分にも分らない。自分の頭でも理解できるように作ってくれてたら楽しめる作品だったろうに。その点で残念でした。
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