ポンポコ

大怪獣のあとしまつのポンポコのネタバレレビュー・内容・結末

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)
1.3

このレビューはネタバレを含みます

大筋の物語 「ネタバレあり」

巨大な怪獣が現れ、そして死んだ。
突如現れ日本を未曾有の危機に陥れた怪獣は既存の兵器では傷一つつけることができない。しかし、突如現れた謎の光に包まれた怪獣はその体躯を地に伏していた。
あの光はなんだったのか?
そんな謎を残したまま怪獣の死体だけが残される。
国民は怪獣の死にお祭り騒ぎだが政府首脳陣はそれどころではない。
あの死体をどうするのか、処理はどこが管轄するのか、右往左往する上層部を尻目に怪獣の死体は徐々に腐り始める。
強大な怪獣とはいえ生物であり、死んだら腐るのだ。
辺りには腐臭が漂い、体内にはガスが溜まり始める。
さらにそのガスには未知の細菌が含まれており、吸引すると恐ろしい姿に変わってしまう。
さらにさらにこのまま放置すれば体内のガスが爆発し辺りにそのガスが撒き散らされとんでもない被害を及ぼすと判明。
特に印象に残らない紆余曲折あり、なんとかガスの無害化に成功。
それとタイミングを同じくあの光の正体が判明するのだ。
なんと光の正体はウル◯ラマンのような巨大なヒーローであり、主人公の変身した姿であった。
変身した主人公は怪獣の死体を空の彼方に持ち上げて消えていくのだった。



感想

誰もが一度は見たウル◯ラマンやゴ◯ラ。
それらは怪獣の登場から討伐までを描いてハッピーエンドがほとんどですがそんな大怪獣を倒した後、その死体どう処理してるの?
そんな言われてみればどうしてんだっけ?な怪獣が倒された所から始まる面白い切り口の映画です。

巨大な怪獣の死体をどうするのか?
怪獣に壊された家屋などの補償は?
諸外国への対応などなど
あらすじを見ただけでいくつもの疑問が生まれこれは見ねばならんと行ったのですが正直悪い意味で裏切られました。

まず1番残念だったのは終始作品がコメディに振り切っていたことでした。
シリアスにしろとは言いませんがもう少し解決方などを現実的にやってくれるものかと思っていたのですが残念ながらどれも真面目に考えると「いやいやありえないでしょ」ってものばかり。
ギャグもかなり低俗で古いお笑い番組を見ているようでした。
小学生低学年くらいならゲラゲラ笑いそうですがこの作品のストーリー的にそんな子ども向けではないですよね?

さらにCGもお粗末なもので令和にこのレベルのものを見ることになるとはと心底驚きました。
2010年くらいのB級クソ映画クオリティです。

三谷幸喜監督の作品のような笑いありの面白おかしいものを作りたかったのかも知れないですが遠く及ばないです。
むしろ円谷プロや東宝のような怪獣物を小馬鹿にしているようにすら見えて不愉快でした。