このレビューはネタバレを含みます
おわってしまった…。
誰もが恐れる最強の殺し屋としての自分と完全に決別できて、「妻を愛した夫」であるひとりの人間に戻れたからこそ、もう思い残すこともなく美しい日の出に見送られた綺麗な最期だったと思う。
作中の時間でヘレンが亡くなってからの短期間でジョナサンが最期を迎えたのも、すこしでも離れていたくなかったほどに彼が彼女を愛していたようにも思えて切なくなる。
Chapter4が全編を通して夕陽と夜が強調されていたからこそ、決闘の時の朝陽が印象的になっていて良かった。冒頭で砂漠と砂時計を重ねているのも好きだった。
たっぷり尺を使ったアクションシーンはどれも見ていて楽しかったけれど、特に俯瞰でのバトルシーンがめちゃくちゃかっこよかった。映像だけでもすごく面白いのに、1作目の劇伴「LED Spirals」が使われていて(多分)テンションが爆上がりした。
エンドロール後のシーンは、この映画のタイトルが「コンセクエンス」であることも含めて考えれば後味の悪さすら最高で好きだった。