T太郎

ブレット・トレインのT太郎のレビュー・感想・評価

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)
3.9
996
ブラッド・ピット主演でお送りするアクション・コメディだ。
色々な意味でかなり面白い作品だ。
私のお気に入りベスト1000に堂々ランクインである。

日本が舞台だ。
しかも、走行中の新幹線の中である。
ここに個性豊かな殺し屋たちが乗り合わせ、あるブリーフケースを巡り、血で血を洗う戦いを繰り広げるのだ。

ちなみに路線は東京発、京都行きの“ゆかり”だ。
(いや、新大阪まで行ってよ)
ふりかけみたいな名前の新幹線である。
もし、“こだま”をモデルにしていたならば、“のり玉”になっていたに違いないと私は睨んでいる。

主人公のレディバグ(てんとう虫)の仕事は、くだんのブリーフケースを入手し、次の品川駅で依頼主に渡すというごく簡単なものであった。

だが、事はそう簡単に運ばない。
この列車には腕利きの殺し屋たちが、わんさかと乗っているのだ。

その中心的な存在が、ミカンとレモンの二人組だ。
ブリーフケースは彼らの持ち物なのである。
“白い死神”という裏社会の大立者にこれを届けるのが彼らの任務なのだ。

だが、いとも簡単にケースを盗み出したレディバグ。
ミカンとレモンは必死の捜索を始める。

更に日本人の木村さんや可愛らしい女性というか女の子の殺し屋などなど、実に個性豊かな面々が物語に絡んでくるのだ。

レディバグは殺し屋ではない。
彼は誰も殺したくはないのだ。
だが、なぜか戦いに巻き込まれて、命のやり取りをする羽目に陥るのである。

果たして彼の運命や如何に!

とにかく、非常に楽しい作品である。
特に、ブラピのコメディ演技が素晴らしい。
全くかっこつけていないし、三枚目に徹しているのだ。
最後は、
「恐かった~」
とメソメソ泣いたりして。

若干のグロ描写はあるが、まあ若干だ。
グロいのダメだよ~って人も、ご安心して観ていただけるだろう。

私はタランティーノ作品を想起しながらの鑑賞であった。
特に「キル・ビル」だ。
変な日本が舞台というところも似ているが、グロさ加減も似ているのだ。

この作品は、そのグロさをユーモアで包んでいるので、誰もが安心して鑑賞できる仕様となっている。

グロいのダメだよ~って人も・・・(以下省略)

有名俳優のカメオ出演もある。
こういうサービスは実に嬉しいし楽しい。

     以下ほんのりネタバレ

ライアン・レイノルズが約2秒出演しているのだが、これは「デッドプール2」のお返しなのだそうだ。

ライアン主演の「デッドプール2」でブラピが約2秒カメオ出演した事を受けて、という訳だ。

チャニング・テイタムとサンドラ・ブロックはもう少し長めだ。
こちらもある作品に対するお返し出演らしい。

作品名はうっかり失念してしまったが、調べればすぐに分かるのはずだ。
気になった方はおのおので調べて、私に教えていただきたい。
(こらこら)
T太郎

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