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フランス映画だ。
ディオールのオートクチュールのアトリエのお針子さんの物語だ。
“の”ばっかりの文章でお恥ずかしい限りだが、どうかお許し願いたい。
私自身意味が分かっていないのだ。
私は森羅万象あらゆる物事に精通している尊敬すべき人物なのだが、唯一ファッション関連だけは例外なのである。
何一つ知らないのだ。
だから、恐る恐る書いていたら、このような体たらくになった次第なのである。
誠に申し訳ない。
そのお針子さんだ。
主人公のエステルはそのアトリエのリーダーであり、熟練の職人である。
たくさんのお針子さんたちを束ねているのだ。
引退を間近に控えている。
そんな彼女がある日、ジャドという若い女性と出会う。
ジャドはあまり育ちの良くない不良少女だ。
平気で盗みもする。
エステルはそんなジャドをアトリエに連れて行く。
彼女の才能を見出してスカウトした訳だ。
さすがエステルである。
ジャドは縫製の面白さに目覚め、アトリエで働く事に。
後は何となく想像できるかもしれない。
二人は衝突したり和解したりを繰り返し、友情を深めていく。
友情というより親子愛か。
もしくは師弟愛か。
そんな物語である。
差別問題もさりげなく描いている。
ユダヤとかアラブに対するナチュラルな差別発言があるし、日本人も「スシ、どけ」とか言われるのだ。
しかし、これらのシーンはとてもサラッと描かれる。
エステルはユダヤ人だし、ジャドはアラブ系なのだ。
彼女たちのリアクションは非常にアッサリしている。
必要以上にムキにならないのだ。
また、日本人が差別される映画を私はほとんど見た事がない。
あんな軽い調子で。
それを敢えて入れている。
製作者は一体何が言いたかったのか。
私は度を過ぎたポリコレや表現の規制に対する皮肉のように感じたのだ。
気のせいかもしれないが。
普通、友人同士の会話では
「ハゲ、ブタ、ブス、ウンコ」
「カス、シネ」
「地獄に落ちろ」
など、日常茶飯事だろう。
(どんな友人やねん)
とても愉快で心暖まるやり取りだと言える。
そこに差別意識はないのだ。
国家間、民族間においても気を遣う事なく、そのような会話ができる世界になれば・・
そう願ってやまない。
(戦争になるよ)