takashi

ライダーズ・オブ・ジャスティスのtakashiのレビュー・感想・評価

3.6
軍人のマークスは妻が亡くなったときき任務の地から家に戻る。

妻は娘と電車にのっているときに急な爆破事件が起き巻き添えになってしまった。

妻を失った悲しみとともに元々の堅物なマークスは疎遠だった娘と二人でギクシャクした生活に送ることになった。

一方数学者のオットーは良い研究成果を残せずに首になり、帰り道の電車に乗ると同じく爆破事件に巻き添えになる。

自分が席を譲ったがために死んでしまったマークスの妻と悲しみに打ちひしがれる娘の姿を見るにあたり、この爆破事件は偶然ではなく人間によって引き起こされたのではないかと確率論や自らの目撃情報から推察する。

犯人を捕まえるために同じく研究者の二人を誘いマークスに声をかけ、犯人探しが始まるのだった。

途中までは軍人×研究者という異色のタッグがおりなす緻密に計算された犯人探しと復讐劇なのかと感じさせる場面が多い。さらには娘に降りかかった様々な偶然が今回の爆破事件への巻き添えに至ったことから、実は妻も娘も犯人によって仕組まれた事件とも思わせるシーンもある。

が、結局一切そんなことは関係なく、研究者たちの専門性が発揮されるのは序盤だけ。あとはなぜか共同生活が始まることによるシュールなシーンと、後半の急な展開からのよくわからない終わりへとつながる。

かなり肩透かしを食らった映画だった。
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