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わたし達はおとなのjamのレビュー・感想・評価

わたし達はおとな(2022年製作の映画)
3.8
それを言ってしまえば、身も蓋もないのだけれど。

みんな、自分を守るのに必死なんだな

一緒だと楽しい、側に居たい
そう思うことと、相手のことを受け入れて
愛することは、少し違うのかもしれない

前者は、"自分が"楽しいのだし、
だからこそ、相手の言動が自分にとってためにならなかったり、気に障ったりすれば
修正しようとするか、出来なければ切る

本当に人を愛したら
たとえ自分にとって不利益なことがあったとしてもそれを乗り越えていける


その点直哉は自分に正直。
元カノより優実を選んでも、思うようにいかなければ、元鞘したり。
子どもが出来たと聞けば、就職して父親になると言いつつ、優実が修正出来ないとなると思わず本音を吐露してしまう。

最初はにこにこして自分の意見をあまり言わなかった優実。
彼女が妊娠をきっかけに感情をぶつけていくようになるのも、自分というものを守るためなのかも


直哉の一言

それを言ってしまった彼が
はじめは修正しようとしたものの、
優実には許せることではなくて。


若さ故?
そうとも言い切れない
おとなげないと言われても、
人には決して譲れないもの、がある
そのことを自覚したときが
おとな、になるとき


一人静かに食事を作り、食べ始める
優実のその姿はおとな、へ一歩踏み出したように見えた
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