自己というのは、他者を媒介にしてはじめて認識できるものであり、それが出来なかった男の悲しい物語。冒頭で引用されてた言葉通りかと。退屈ではなかったが、特に面白いとも思えなかった。あと、ずーっと雨降って…
>>続きを読む豊川さんと安藤さんがきょうだい、森のなかにぽつんとたたずむ廃病院、マッドサイエンティストが作ったっぽいわけのわからない装置、とつぜんのアンドロイドなど、好きな要素はたくさんあったのに、それらが合体し…
>>続きを読む阪本監督のオリジナル作品が好きで鑑賞。今までにないくらい前衛的なストーリーになっているので、正直ついていけない部分もあったけど、やっぱり演出や展開の巧さに引き込まれる。日本だとこういう作品は好まれな…
>>続きを読む
「”自己”とはそれ自体が抽象概念であり、フィクションにすぎない」
冒頭に認知科学者のダニエル・デネットの言葉が引用され、このことからも自己認識についての映画であることが推察される。ロボット工学者の…
このレビューはネタバレを含みます
「あなたはこれから、独りでいることに堪えて もうひとりの自分を見つけなさい」
最後のシーンのワンショットに室内から窓外にある雪だるまを捉えたショットがある。
この雪だるまは誰が作ってどのような意…
「異常」とは、常とは異なることである。常とは、普通のことであり、その普通と異なると、そこには、二重の意味での「可笑しみ」が生まれる。可笑しいから、変であり、可笑しいから、笑えるのである。この笑える…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ずっと降り続ける雨、古めかしい洋館
暖炉の炎、音
毎日同じものを食べ続ける生活
死んだ鳥
鏡に映らない自分
“僕はいますか”
もう1人の自分をゆっくりと抱きしめる
大学に入った途端死んだ母…
© 2020「弟とアンドロイドと僕」FILM PARTNERS