しお

ラーゲリより愛を込めてのしおのネタバレレビュー・内容・結末

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

この作品は、第二次世界大戦終戦後、シベリアの強制収容所で過酷な生活を送った日本人抑留者の実話を元にした物語。

終戦後にも、シベリア抑留で多くの人が戦争被害を受けていた実態を知らず、自身に憤りを感じた。

山本幡男はいつでも希望を捨てないたくましい男で、周りを元気づけた存在だということがよく伝わった。山本のおかげで、多くの抑留者は精神的に救われただろう。
強制労働を強いられ、理不尽な状況下を必死に耐え抜く姿を通して、生きる意味を考えさせられた。

そして、癌のため山本はずっと切望していたダモイ(帰国)は叶わなかったが、手紙を記憶として、仲間が山本の家族に伝える様子はとても胸が熱くなった。彼らは、シベリアでの恩をかえすために、必死に命懸けで山本の想いを届けたかったのだろう。

また、クロが必死に船を追いかけるシーンもジーンときた。クロの存在も抑留者にとって大きな意味を与えていたことが分かった。

この作品を観て、希望を捨てないことの大切さを深く深く学んだ。今後辛いことに直面しても、未来を信じ希望を持ち続けたいと思う。
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