バス釣り太郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

バス釣り太郎

バス釣り太郎

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マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

4.3

初ファスちゃん
爆破から始まり真紅のOPクレジットで既にカッコよくたまげた。随所に現れる、ハンディで動かして終着点でピタッと止まるあのカメラワークはなんなんだ、すごすぎる

「貴方が私と寝たんじゃなく
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

4.2

モーツァルトを心地よく聴いている時のあの、時々顔を出す底知れぬ恐ろしさをそのまま映画にしたよう(モーツァルトかかってるからさ!)
冒頭の向日葵のクローズアップから何やら不穏で、タイトル詐欺をすぐに確信
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ぼくの伯父さんの休暇(1952年製作の映画)

4.5

ピエール・エテックスつながりで見ますた。まじでめちゃくちゃ笑った、去年のM-1よりは確実に笑った。タチはアクションを起こさずとも立ち姿だけで既に面白いのがエテと違うところかしら、彼はなまじ顔がカッコイ>>続きを読む

大恋愛(1969年製作の映画)

4.6

簡単に恍惚へと誘ってくれる忘れがたきシングルベッドのシーンを思い出して、もっとカラー長編撮ってくれていたらと思った。期せずしてエテックス作品を順番通りにみたので、この最後の長編にかけて彼の夢想家的な側>>続きを読む

幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

4.2

ギャグの連鎖が一番流麗で心地良いのがこれだった。
可愛いヒマワリ

健康でさえあれば(1966年製作の映画)

4.1

ポスターにもなってる最初の『不眠症』は、これで独立してたら5.0あげますってくらい面白かった。全て違う角度からのメタ大喜利。サイレントホラーの方の映像(これまた諸先輩方のリスペクトが光っていそう)が逆>>続きを読む

絶好調(1965年製作の映画)

3.5

これだけ得体の知れぬ切実さを感じてしまって楽しめなかった。あの場所はなに??強制収容所という理解でいいの?

女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

4.3

らしさ全開のラスト、あんなん絶対感動しかないやろという全員の期待をスカしてくる罪深さ。残りの特集も絶対行こうと決意した瞬間である…

オタクは古今東西共通。雲の上の存在にひたすらに恋い焦がれ、卑しい女
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破局(1961年製作の映画)

4.5

なんか短編ってこういうことだよなとなった。
3秒後は絶対予測できるのに10秒後は予測できないみたいのがずっと続く感じで楽しい
地面を移す前にFIN

ヨーヨー(1965年製作の映画)

4.9

初っ端の可愛すぎるアニメーションから完全に心持ってかれてしまった後、すぐさまとてつもない完成度のサイレントパートに瞠目する。コマ数まで変えてる(よね)というこだわり様に加え、諸名作郡へのリスペクトしか>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.7

観終わったあと、余韻がヒリヒリと痛く、それこそアフターサンクリームを塗らねば耐えられそうもない…

記録した映像と、それを見ることで呼び起こされる記憶の映像。そしてあの時の父と同い年にならないと分から
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.8

頑張って全体の世界観を理解しようとしたが、全く説明に時間を割かない不親切さと掴みどころのない会話に阻まれてしまった。もっと瞬間に出てくる感情を楽しむべきだった
クローネンバーグ、近未来に警鐘を鳴らして
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.1

怖い怖い、だってエンドロールまでトムハンクスのことビルマーレイだと思ってたのに、それがもし逆だったところで作品になんら影響ないんだもん。あのレベルの俳優がどんなに良い演技したところで全て無に帰すほど画>>続きを読む

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.5

思わず目を背けたくなるような精神病院の鬱屈さを、ぶち晴らすがごとく現れるジャックニコルソン。伝播するエネルギーは人間の尊厳を思い出させ、一羽のカッコウを孵卵させるまでに至る。
病院にいた全ての人物それ
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トルテュ島の遭難者たち 4Kレストア(1976年製作の映画)

4.2

もはや撮ってる時も旅程グダグダだっただろっていうこの脱力感、嫌いじゃなかった。さんざん到着を焦らされた後の暗がりの無人島で二人、ボナヴァンチュールが行方不明のなか眠り、翌日島の反対側には人がいると分か>>続きを読む

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.8

豊かになった後の台湾、
序盤からかなりの数の登場人物と矢継ぎ早の会話劇に驚くが、頑張ってそれに食らいついていると後半がご褒美のように面白くなってゆく

水辺でタバコの火を分け笑い合うモーリーとチチ、朝
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.9

マイケルナイマンの音楽が良すぎてストーリー云々をあまり言いたくならないような映画だ。まあ、変な映画だけれども。現代っぽいけど、少し後期ロマン派も薫るような旋律が琴線に優しく触れる。もう浜辺にポツンとピ>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

チラ見するつもりだったけれど、こうまで美しい日本語を喋る人間が出ていると全て見ないわけにはいかなかった
多分半分も理解できなかったけどとても面白かった

・よく分からん部屋で、あの歳になってまで「国が
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火花(2017年製作の映画)

3.5

原作を読んでたまらず見たのだけれど、ストーリーじゃなく文体の美しさとかが売りの小説を映画化するのってムズいよな。漫画原作の映像化と違って、忠実に再現することが良さに直接繋がらないっていうのが辛い
それ
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.9

最高の口説き文句に乗せられて女は列車を降りる。目的地もないウィーンの街を男女がとめどなく歩く。未成熟さも含んだインテリ同士のバランスの取れた会話は鳴り止まない。狭い試聴室で聴くCome Here、50>>続きを読む

SAND LAND(2023年製作の映画)

4.2

ドラゴンボール以降の短編ってほんとに地味なモノばかりでかなり心配だったけど、これは映像化した意味しかない!
鳥山史上最高の作画(と勝手に思ってる)である原作の絵をそのまま動かしてやろうという気概と、メ
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バービー(2023年製作の映画)

3.7

構造を単純化したいのは分かるんだけど、女性的(この言い方が正しいのかわからん)な趣味を持つ男性、男性的な趣味を持つ女性や、ストレートでない人が全くいない世界に違和感を覚える。例えばゴッドファーザーにつ>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.5

2、3回目
原作読んで挑んだら前よりかなり好きになれました。というか1回目は見落としてたんだけど眞人が『君たちはどう生きるか』を開いた時、一ページ目にミレーの『種を蒔く人』が挿してあって、この映画が種
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平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

3.7

なんか下書きにあって忘れてた
変化(へんげ)のアニメーションが気持ちいいくらいしか頭に残ってない、、、

ホーホケキョ となりの山田くん(1999年製作の映画)

3.8

自分が「ジブリファン」とは言わず「宮崎駿ファン」としか言えないのはこの監督のせいでもあるし、本作も2回に分けて見たくらいには飽きるんだけど、さすがにこんなものを見せられてつまらないの一言で片すことはで>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.1

全てのシークエンスに微妙にノれなくて、後半は帰ろうか迷ってたくらいなんだけど、それが字幕なしで見てるせいなのかDC知らなすぎる故なのか単純におもんないのか観た後はわかんなくて、しばらく経ってから思い返>>続きを読む

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

4.1

風貌はジェームズと瓜二つ、しかし目だけはリリーのものを持つハリー。本作を見終わった今でこそ、1作目でハリーと初めて目が合った時のスネイプの表情は、最愛の女性と同時に最悪の宿敵と再会した時のような、多幸>>続きを読む

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

3.3

シリーズの中で圧倒的につまんないけどストーリー上しょうがない感もあるんだよな〜どうにも言い難い。リアタイ勢はこっから1年待ったのか、、、

ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

4.3

この家系にさえ生まれなければ、とドラコは何度思ったのだろう。彼の葛藤が序盤から執拗までに描かれ辛いが、その全てを汲み取って破られぬ誓いと共に業を一身に背負うセブルスやはり偉人すぎる。ハリーのみならずド>>続きを読む

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

4.2

散々アンブリッジにイライラを溜めた後にジョージフレッドがそれを発散させてくれるのだが、俺にしてみれば全然足りないのだ、毎回消化不良になる。どうにかしてアズカバン送りくらいまでにはして欲しい。

騎士団
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ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

4.0

好きなとこと嫌いなとこが二極化するなあ

ダンブルドアがハリーに詰寄るシーンがトラウマ。ガンボンに変わっただけでもあまり許せてないのにキャラ変とかまじ無理…って当時ですら思った記憶ある。後半で策略家と
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

4.7

ハリポタベスト。シリウスが好きなのもあるけど、何から何まで出来が良い。

監督はキュアロンになって色味、世界観共にダークな方向へシフトし、ストーリーも芯に迫っていく。もうナイトバスから爽快感最高で良い
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ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

4.4

やっぱり秘密の部屋は謎解き要素が多くて面白い。ただいつも自分でアナグラムの解説始めちゃうトム・リドルに笑い止まらん

純血混血、自分はグリフィンドールでよかったのか、リドルと同じ答え方をするハリー

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

4.4

英語のリスニング教材として全作見ていくう

【前提】小学生の時に原作を読破しているのだが内容はほぼ忘れているので、映画との比較などの言及はできるだけ避けあくまで映画単体としての感想を書きたいなと思う
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.6

もう楽しすぎた、物足りない感じさえする
最初の任天堂の配給ロゴの映像でぶち上がり、横スクロールで常にルイージのフォローしながら駆け回るマリオで完全に惹き込まれた
いかんせんゲームのキャラクターにバック
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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

4.4

気になってたやつ!
もうYellow Submarineかってくらいにサイケな映像と日本黄金期ポップスの数々でめっちゃ楽しい前半!細野さんに大瀧さんに笠置シヅ子まで!『買い物ブギ』作画はちょっと癖に刺
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