バス釣り太郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

バス釣り太郎

バス釣り太郎

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砂の惑星(1984年製作の映画)

3.9

全然思っていたほど悪くないというか、ヴィルヌーヴ版よりは面白かった気がする笑 モノローグありすぎでダイジェスト感は確かにあるんだけど制作側との噛み合いが上手くいってないだけというか(そういやホドロフス>>続きを読む

台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.9

ダーツのとこ、野球少年がうんぬんと嫌味を言われた時は一旦耐えるんだけど相手の矢が良いとこに刺さったのを見てからブチ切れる感じのやるせなさ、演出が意地悪すぎて泣いちゃった。
どんなに暗い世相を映そうとも
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

5.0

最高なのは百も分かっていたから、今回はバンドでなく制作陣の意志に注視してみよう!!💪とか意気込んでたのに、気づいたら体は音に反応している。結局はデイヴィッド・バーンの天賦の才にひれ伏すしかないのだ!>>続きを読む

スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

3.6

うう面白くない…スリのシーンと後半のある展開以外ほんとうにおもしろくない…授業でチラ見した時は雰囲気好きだったんだけどな

まずモノローグ恐怖症だから喋んなって思っちゃうし、確かに小津カウリスマキとの
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仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド(2024年製作の映画)

3.7

新式のデザイン1ミリも気に入ってないので巧渾身の「わかってるじゃねーか!」で首を大きく縦に振り感涙しながらも、旧式のアクセルフォームが出てこないのは「わかってねえじゃねーか!」って言いそうになったわ>>続きを読む

青空娘(1957年製作の映画)

4.6

初増村!会話テンポと人物の動線がミュージカルみたいな流麗さでかつ超エネルギッシュなのでただ圧倒されてしまった。戦後の復興から発展の兆しが見えた辺りかなあと思うけどこんなに真っ直ぐに青春を物語られたら気>>続きを読む

ファースト・ピアス(2022年製作の映画)

3.7

清廉さを保った画面、かと思えば時々実写の庵野みたいな画角が入ってきて遊び心のある人だなあとか思ってるとキツイ展開に。エンドロール後の長回しで早々に煙草を消す決然とした振る舞いを見せてくれてよかった、救>>続きを読む

劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト(2003年製作の映画)

3.6

どの世界線でもこうなってしまうのねえ、これTVシリーズの途中で先駆けて巧オルフェノク出したと聞いておどれえた、当時の人真理みたいに目ひん剥いただろうな。あと啓太郎の変身が見れてほんま良かったです。ほん>>続きを読む

フォロウィング(1998年製作の映画)

4.1

こんなに早い段階から時間軸いじってて笑ってしまった。(長編)デビュー作特有の粗い感じが全くないし、予算6000ドルでこんな良質ノワール作っちゃって、兄ちゃんそりゃあ売れるわなあ…となった。
出てくる台
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サンライズ(1927年製作の映画)

4.8

やっぱもうちょいサイレント観ないとだめやなあ…まじですごすぎる…トーキーに進化していないからこそ到達しうる境地があるんだなあ…サイレント数えるくらいしか観てないけどだいたい素晴らしい(今まで語り継がれ>>続きを読む

吸血鬼(1932年製作の映画)

4.0

『VORTEX』でダリオ・アルジェントが死ぬ前に観てた吸血鬼!
影影影〜!これ見るとやっぱり天才としか思えないけど主人公の踏み込んでしまった世界と同じく夢幻を彷徨う映像に中盤でウトウトと…ドライヤー4
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ガートルード/ゲアトルーズ(1964年製作の映画)

2.5

こちらはゲロつまらんくて死ぬかと思った。マジで修行が足りないことをたまに痛感させられるけどドライヤーの遺作がハマらんようじゃやっぱりまだまだなんだろうな…たま〜にバチバチにキマってる画や長回しがあるの>>続きを読む

NIMIC/ニミック(2019年製作の映画)

3.9

短編もちゃんと厄介だった。滑らかなズームアップ。模倣される気持ち悪さとアイデンティティの喪失

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

待ち切れず先行上映に馳せ参じたらあまりに良すぎて全身の細胞がそそり立った。ただ今ニヤつきながらの帰路。2回目観たらまた書きます…

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.9

この監督の作品には謎ルールがなんの前触れもなく出てくるけど今回のルールは面白みもないし、超常現象でしかないから少し退屈気味だった(『籠の中の乙女』の'犬歯'ルール、『ロブスター』の'共通点'ルールは面>>続きを読む

奇跡(1954年製作の映画)

4.2

もう何が起きるのかは途中から全員分かってるんだからもう少しテンポアップしてもいいんじゃないかと思うけれど、あの奇跡になぜか強固な説得力があるのはしっかりとした前フリがあったからとも思うし難しいところだ>>続きを読む

あるじ(1925年製作の映画)

4.7

まじ母性しか勝たん。馬鹿で怠慢な男たち(自分含む)を何度でも叱り散らかし戒めて欲しい。フェリーニ『道』に自分が全く良さを見出せなかったのは、男がなんの反省もせずただおいおい泣いていたからだったんだ…道>>続きを読む

悲しき天使(1991年製作の映画)

4.1

ちょっと前に『EO』観たばっかでロバに愛着が……ピンポイントで禁止すな〜
レニングラードカウボーイズ犬可愛すぎて萌えた

ワイヤーを通して/スルー・ザ・ワイヤー(1987年製作の映画)

4.1

そそ、監督のモノクロでハードボイルドが見たかったんだよ〜短編なのが惜しいくらいに良いなあ、ちょっとコーラ買ってくる

ロブスター(2015年製作の映画)

4.0

この設定で「ロブスターになりたい」とか言ってる奴はそりゃモテないだろとか思いながら、『イニシェリン島の精霊』の時とはまた違った情けなさを持ったコリン・ファレルを堪能した。
個人的には前半の方が後半より
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Doodlebug(1997年製作の映画)

3.8

〈ノーランマラソン1〉
オッペンハイマー公開決定記念にノーランマラソンをやりたい(完遂するとは言ってない)

処女作から入れ子構造のアイディア。ジョジョ5部、ディアボロの最期を思い出して身の毛がよだつ
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サンタ・サングレ/聖なる血(1989年製作の映画)

4.1

本来ホドロフスキーの持てる無限の想像力がサーカス団のフリークショー程の範囲に留まってしまった印象はあるけど、商業映画を意識したとだけあってお話が(珍しく?)分かりやすくて普通に楽しめた。
ピアノ弾くと
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.3

しっぶ!スコセッシからえぐみを取って洗練したみたいな雰囲気があってずっとカッコイイ。最近知ったミースのLess Is Moreとはこれの事かしら。肝心なところはいつも見られないかと思えば、魚眼レンズが>>続きを読む

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.3

新年一発目にこれを選ぶ人いるのかな〜とか思いつつ、『哀れなるものたち』楽しみすぎちゃってるので過去作を漁り出した

みんなめっちゃキモイことしてるけどそれ以前にフレーミングだけで空気の気持ち悪さを映す
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.8

2023年で一番上質な映画だったと思う。この映画の立ち上げる超現代的なメッセージや言わずもがなケイト様の演技や、非の打ち所がない脚本を褒め讃えることはできるけど、俺がなにより推せるのはとてつもないレベ>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

2.9

「スパイダーソサエティへようこそ」で大量のスパイダーマン見せられてからもう心底どうでもよくなって、せっかくUnextポイント使って買ったのに途中で見るのやめてしまった…

情報量多いて言われてるけど、
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EO イーオー(2022年製作の映画)

4.7

人間たちのいざこざどころかイザベル・ユペールすら要らなかったなあってくらいロバが雄弁で、そんなこと思える映画ってすげえなと他のことを考える暇もなくただ感動したんだけどこれはブレッソン見てないからなのか>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.4

意味わからん。圧倒的に『パターソン』の方が愛せる。
ていうか、『東京画』見てないのにこんなこと言う資格ないかもだけど、単純にヴェンダースが日本ファッションオタクでしかないのが分かって普通にショックだっ
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トータル・バラライカ・ショー(1994年製作の映画)

3.8

あのあいつらがコサックダンスしてて最高。観客の熱量がすごい。『Knockin' on heaven's door』など。

『ラヴィ・ド・ボエーム』と同じディスクに入っていたぜ

ラヴィ・ド・ボエーム(1992年製作の映画)

4.1

『枯れ葉』をみた翌日TSUTAYAに行ったら目が合ってしまって借りざるを得なかったぜ。そしたらまさかの切なくて泣かされたぜ。
ぎゅうぎゅう詰めの三輪カー。ジャン=ピエール・レオの前衛ピアノ。砂糖王はマ
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ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

5.0

初めての清順体験は、それはもう文字通り度肝を抜かれた、いや「生肝を吸いと」られたようで、一度ではとてもしゃぶり尽くせぬ。これからこの映画を骨の髄まで舐めずり回すことになるだろうから、レビューはまた今度>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.1

田中裕子の声はAIにあらゆるパターンを吹き込んで永久に保存されるべき。『もののけ姫』でエボシ様に性癖を歪められ『ゲド戦記』でクモにトラウマを植え付けられている自分からすれば、あの声で「事実がどうだった>>続きを読む