8bitさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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アシュラ(2012年製作の映画)

3.8

心が、痛くなる。
原作に忠実とはいえないものの、人肉を喰らうという人類最大のタブーともいえる題材をもって 「人間として生きることの意味を問う」というテーマはしっかりと貫かれています。

心を持たない獣
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.6

とにかく、大友が良い奴過ぎて泣けた。

やっぱりあの年頃の女の子って危険であやうい男子に惹かれるものなんですかね。
自分も彼らと同じ歳のころ、好きだった女の子がいてそれなりに仲良くなったりもしたのだけ
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ザ・ロック(1996年製作の映画)

4.0

リアルタイムで観たときから大好きな映画。何度も観てる。
占拠されたアルカトラズ刑務所が舞台という設定からして熱すぎやしませんか。
もうショーン・コネリーの〝Welcome to THE ROCK.〟の
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アルゴ(2012年製作の映画)

4.0

今頃観ちゃいました。

うー、これは映画館で観たかったな。
見知らぬ他のお客さん達とこの極上の緊迫感を共有し、観賞後に周りのお客さんとガッチリ握手したかったです。

政治絡みの映画というと登場人物が無
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お嬢さん(2016年製作の映画)

5.0

珠子ーーーーーーーーー!!!!

今年のベスト映画、観ちゃったかもしれない。
ドリカム風に言うと、「エロい 楽しい 大好き!」
映画における黄金比の組み合わせ「男×女×男」を反転させたら、こんな壮絶な
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地獄の黙示録(1979年製作の映画)

5.0

デジタルリマスター劇場公開版が上映されていたので、早速観てきました。
うーん、やはりこれは私のベストムービーひとつです。
何度観てもこのつかみどころのなさに惹かれます。

前半は真の意味での〝超大作〟
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

3.9

もう一生観ることが叶わないと思っていた「牯嶺街」が、まさかの4Kリマスターでリヴァイヴァルされ、ついに私の街にやってきました。
もうワンシーン、ワンカット、交わされる言葉、ひとつひとつを噛みしめるよう
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そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

4.0

『青天の霹靂』の撮影にも大々的に使われた、100年の歴史を持つ劇場・上田映劇で、奇跡的にこの映画をスクリーンで鑑賞することができた。
レトロな雰囲気の残る劇場で、2012年夏を生きる女子中学生の気分を
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デルフィーヌの場合(1998年製作の映画)

3.7

辛口の青春映画。
まさかの実話。

純粋さゆえに一度のセックスで愛を盲目的に信じてしまうデルフィーヌ。
彼を愛しているから。私が一緒にいてあげないと。
私が彼を守ってあげないと。
15歳の若すぎる若気
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何者(2016年製作の映画)

-

若手俳優がたくさん出ている!という軽い気持ちで観たんですけど。

スミマセン…全く意味がわからなかった。
たぶん自分のせい。

就活というものをほとんどやらずに職に就いた自分が理解できる映画ではなかっ
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キアヌ(2016年製作の映画)

3.5

もの凄く久しぶりにコメディを観たせいか、腹を抱えて笑ったよ。

猫を飼ってる身としては、キアヌを取り合う気持ちが凄くよくわかる。
うんうん。絶対に手放したくないよねえ。
自分も愛猫のためなら、銃弾の雨
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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

3.9

シュールで難解だけれど、決してつまらなくはないし。
なんというか…言葉のみつからない映画でした。
想像を超えるような展開や、映像の引力は凄まじいものがあります。
だからといってこの映画の何が魅力的
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.0

薬物依存による破滅を描いた映画は数多くあるけど、これは哀しすぎる…。

とくに母親の依存への切り口は斬新かつリアルで背筋が凍る思いがした。
ドラッグを好きでやる奴には共感できないが、この母親に関しては
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ニンジャ・アサシン(2009年製作の映画)

3.2

子供の頃の夢がですね。
〝忍者〟と〝暗殺者〟だったんです。
いや、今だってあきらめたわけじゃないんですけどね(゚∀゚)

そんな私にとってこれは夢のような映画ですね??

何が凄いって、アクションのス
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手紙は憶えている(2015年製作の映画)

5.0

介護施設を抜け出した90歳、認知症のお爺ちゃんの珍道中…ただし目的は、復讐。

シンプルかつストレートな物語を、一切の無駄を削ぎ落としてシンプルかつストレートに描き、最後に捻りを加えた。
原題もシンプ
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.0

学生を卒業したものの、大人になりきれないモラトリアム少女。
まわりはどんどん変わってゆくことに焦燥をおぼえジタバタするけれど、すでに手遅れなの??
イーニドの心があの頃の自分と重なるようで、食い入るよ
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ハーフ・デイズ(2009年製作の映画)

3.3

分岐するふたりの物語。

ひと組のカップルのストーリーが、マンハッタンとブルックリンで分岐し同時進行。それぞれが犯罪もの・恋愛ものというまったく別の展開に発展してゆく…というちょっと変わった映画。
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デスノート Light up the NEW world(2016年製作の映画)

3.3

デスノートの存在感のなさ。
例のルールが物語にほとんど影響せず、ただの武器か、サスペンスを生むためだけのマクガフィンになっているという…。

とはいえ東出くん菅田くん池松くん(川栄ちゃんも)ら、旬の役
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レディ・ウェポン(2002年製作の映画)

3.2

恐るべしマダムM。
運動神経に長けた少女たちを次々と誘拐し、殺人マシーンに鍛え上げる。
卒業試験は、過酷な6年間を共に過ごした仲間との殺し合い(゚∀゚)

そして、生き残ったマギーQとアンヤが美しき殺
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アクション、ヴェリテ(1994年製作の映画)

-

最初は「このガキども〜www」なんて微笑ましく観ていましたが、
最後の最後に「うっ!」となりました。

ハッピーエンドでも、バッドエンドでも、胸糞エンドでもない。
あえて言うなら〝気まずいエンド〟??
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ルックアウト/見張り(2007年製作の映画)

3.7

心に大きな傷と重罪を抱え、自己を消失してしまったクリス。
もがきながら、必死に生きようしながらも、その心の隙につけ込まれて犯罪に加担させられてしまう。
自己を見失い、心の場所がわからないまま利用され、
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ホワイト・バレット(2016年製作の映画)

3.8

久々のジョニー・トー。
これは実にトー度の高いトー作品ですね。
最近トー分が不足していた自分としては大満足。

ほぼ病院のICU内だけで繰り広げられる頭脳戦。
実は一ヶ月ほど前に母が緊急手術でICUに
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(2005年製作の映画)

4.0

ふたりの間に言葉が全く無いことに気づかないほど、饒舌な映像。

爺さんの顔。
それまでの人生だとか感情といった、全てものが顔の皺から滲み出ているよう。
少女を誘拐し、十数年も海上に幽閉する爺さんの気持
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ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

4.6

仕事で疲れた時、心がモヤモヤしたときは、ワイスピシリーズとトランスフォーマーシリーズを観るに限る。
ハリウッドの本気を映画館で全身に浴びるとみるみる元気が湧いてきて、「おし。明日も頑張ろう」って気持ち
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追悼のざわめき(1988年製作の映画)

4.0

表現の限界への挑戦とも思えるグロテスクなタブー描写の数々と、愛し合う兄妹の幻想的な美しさ。
やがてそれらは廃ビルの屋上でひとつになり、狂気を孕んでゆく。
凄惨な場面の連続に目をそむけたくなるが身体がそ
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キスト(1996年製作の映画)

3.5

好きになった人に「私、死体しか愛せないの…」と言われたら、あなたどうしますか。

題材こそネクロフィリアですが、ブットゲライトみたいなエグいやつじゃなくて、屍姦に走るあまり殺人を繰り返す…みたいな猟奇
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七つまでは神のうち(2011年製作の映画)

3.8

いつもの"ホラー"とは違う、"恐怖映画"を作ろうという意気込みが感じられます。
複数の物語がしだいに集約され、やがて〝復讐〟というひとつの大きなうねりとなる。

低予算だけあって、監督の意図するところ
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ピアノチューナー・オブ・アースクエイク(2005年製作の映画)

-

前々から気になっていたブラザーズ・クエイ作品。
もうタイトルから素敵すぎませんか。

パペットアニメは少なめで実写メインなのですが、幻想的で眩いばかりの映像は文句なしの陶酔感。
もう1カット1カットが
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.9

人によって解釈が千差万別になりそうな映画。
誰が善で誰が悪なのか。誰が本当の悪霊なのか。そして一体誰が主人公なのかすらも、人によって違ってくると思う。
まさにこの揺さぶられるような〝混乱〟や〝疑心暗鬼
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ランナウェイズ(2010年製作の映画)

4.0

やっぱり音楽映画×青春映画って最高の組み合わせだわ。

いわゆるサクセス・ストーリーものにせず、成功とその裏に潜む陰の面を曝け出し、時代に翻弄された少女たちのほろ苦い青春物語として描かれていて、琴線に
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降霊 KOUREI(1999年製作の映画)

3.5

これは心霊版「ファーゴ」だなあと思いました。
怖いんだけれど、人間の愚かで滑稽な部分を見せられるというか。

黒沢節といえるような独特の画作りと、心霊描写が不穏すぎる…。
幽霊を物理的攻撃で撃退するシ
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ブリングリング(2013年製作の映画)

3.2

好き勝手に生きる窃盗団の少女たちは最初から最後まで半生の色なし。
その刹那的で無軌道な青春が映画の魅力として生きているのかというとどうなんだろう…。
ラストのエマ・ワトソンのどや顔には思わず張り倒した
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リング(1998年製作の映画)

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井戸の水を組み上げるシーンで、疲弊した松嶋菜々子がバケツを落としてしまい、直撃しそうになった真田広之が、
「バカヤロウ!💢 俺を殺す気かー(・Д・)」ってブチ切れるところで何度観ても笑ってしまう。

ウェイバック 脱出6500km(2011年製作の映画)

3.7

収容所からの脱走や警備や監視が張り巡らされたシベリア鉄道越えなどが驚く程あっさりと描かれているように、
脱走ものの見せ場になりそうシーンでも、盛り上げるような演出を極力排した真摯なつくり。

様々な国
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ミミ(1996年製作の映画)

3.6

「赤ずきんちゃん」ならぬ、「黄色ずきんちゃん」???

大人の世界に迷い込み、大人の醜さを知ってしまった少女が一番やっちゃいけないやり方で現実逃避してしまうという…悲しいお話。
逃避しても結局はまた大
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