Donguri5656さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ジョーカー(2019年製作の映画)

2.0

全然わからなかった。

今後見直して、
考えが変わるかもしれないけど。

製作時のアメリカの政治情勢を
踏まえた、ドメスティックな映画と
感じた。
(グローバルにこの映画を展開しても、
理解されうるの
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地獄の波止場(1956年製作の映画)

4.5

やっぱり、製鉄所って、画になるなぁ。

立ち込めるガスと、製鉄所の炎、モノクロの陰影、
軌道、警笛、機関車の音、
ノワール感に満ちた映像、
ヒッチコック風の犬演出、
製鉄所をバリエーション豊かに捉えた
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8mm(1999年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ありがちなミステリ風ながら、
同じ脚本家の「セブン」や「スリーピー・ホロウ」テイストの
ダークなムードで、
ヤバめの世界に
徐々に向かって行くサスペンスは、
なかなかよかったかな。

最後は、お国柄の
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真夏のオリオン(2009年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

いわゆるTV局映画。

毀誉褒貶あるけど、なんだかんだ、
製作委員会の狙いどおりには、
できているんだろうなぁ、
と思った。

のだめギャグなんて、出資者向け試写があれば、きっと受けてそう⁈

(10
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私の奴隷になりなさい第2章 ご主人様と呼ばせてください(2018年製作の映画)

3.8

城定秀夫監督作ということで、
またしても、wowowプラスにて。

構図やライティング、編集やロケまで、
ちゃんとしてるな、と思った。

途中までの都会的な
ニューロティックサスペンス
ぽい感じから、
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

4.0

今や、人の密輸が最大の利権と
いうことみたい。

なかなか壮絶な作戦と、
さらに壮絶な、はしご外し。

その中で、各々、プロフェッショナルが、
決死の対応をしていて、
とにかく、全編ずっとスリリングで
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花咲く部屋、昼下がりの蕾(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

タイトルや事前のイメージに反し、ほとんどアート系。

L・V・トリアーの『奇跡の海』の流れだけど、
日本的なミクロな葛藤が描かれた心理劇の趣き。

映像表現も、とてもいい。

今の日本で、低予算、早撮
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見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

5.0

とんでもない傑作だった。

映像センスもモダンで、
70年前に作られたとは思えない。

後半の畳み掛け、エスカレーションは、
今見ても圧倒的な迫力!

なにせ、夕日の中、
テニスをしてるだけでも、
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東京ふんどし芸者(1975年製作の映画)

3.5

コメディとして、なかなか面白いんだけど、
最後の勝負が冗長な感じで、もったいないかな。

勝負に至るまでは、
プログラムピクチャの枠組みのなかで、
監督も、できることをやっている感じがした。

ラスト
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三大怪獣 地球最大の決戦(1964年製作の映画)

3.3

特撮部分は見れる。

反面、200円で帽子を拾ったり、小美人と共存している状況で誰も金星の話を認めない、などなど人間の行動部分は結構、違和感を感じる場面が多かった。

このジャンルの黎明期とはいえ、作
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.0

もはや、なにを揉めてるのかよくわからないけど、誰も信用できない、心労の日々だね、これは。

終戦後の、カオス感が溢れている。

『ゴッドファーザー』が「静・冷」で、こちらは「動・熱」という感じ。

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衝撃!売春都市(1974年製作の映画)

3.9

結構、トラウマ系。

教育映画的な作りが、前面に出ていて、現代人が見るのは、精神的に、結構厳しい部分もあるにはある。

ただし、そこは、敢えて敢えて、傍においてみると、
アート系、アヴァンギャルド、ア
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武闘拳 猛虎激殺!(1976年製作の映画)

3.7

いろいろと、凄過ぎて、驚きを超えて、ひとりで、ニヤニヤしてしまいました。

虎以外も、なにかと、映画的楽しさに溢れている。

現代任侠史(1973年製作の映画)

3.9

東映の任侠路線最終作らしい。

当時から、評価は良くなかったようだけど、
現代が舞台で、
旧来の義理人情から経済マフィアへの移行、
黒幕政治家の存在、
一般人との結婚話など、
高倉健の任侠ものとしては
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闇金ウシジマくん Part3(2016年製作の映画)

3.7

「失われた30年」の落とし子のような映画。

いろいろと、現実の出来事を取り入れつつ、ズルズルと深みに嵌っていく人々が、描かれる。

末端までの連鎖の仕方がすごい。

そして、筧美和子のかわいさには気
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11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち(2011年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

サウナ、サウナ、サウナ。
重要な話も、結構、サウナ。
これって、リアルだったのかな?

全体として、「三島事件に至る内幕もの」、といった感じで、三島のその他の活動は、ばっさり、触れていない。

そのた
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.9

いやぁ〜、思ってた以上に、全然いいよ!

却って、キャメロン自身じゃなく、ロバート・ロドリゲスでよかったんじゃないかな。

超大作ちょっと手前の、全体に漂う微妙なB級感が、ちょうどうまくマッチしている
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異常性愛記録 ハレンチ(1969年製作の映画)

3.0

一瞬、いい意味で
「安っぽく下品なデヴィッド・リンチ」
か、と思ってしまった私がアホでした。

「愛してる」で全てを突破しようとする最低な男のダメっぷりは、演出・映画的デフォルメとしても、もはや正視に
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

なんだかんだ、結局、三島オンステージ。

新潮社とテレビが来てる時点で既に三島の手のひら、だったんじゃないかな。

本で読んだ時は観念的すぎてわかりにくかったが、貴重な映像と関係者の話は、なかなか見応
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転校生(1982年製作の映画)

5.0

久々に見た。
小林聡美と尾美としのりが、とにかく素晴らしい!

そして、相手の気持ちを思いやることを知る映画だったのかな、とも思った。

のちに、まとめて「三部作」と言われたりもするけど、やっぱり、こ
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怒号する巨弾(1960年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ひたすら、かっこいい映画だったな。

音楽も前半のハードボイルド感がやたらと、かっこいい。

ラストの対決なんて、なんでこの方法なのか、全然わからないが、理屈を超えた、映画ならではの面白さ。

「悪い
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憲兵と幽霊(1958年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

こりゃまた、すごい映画があったもんだ。

カメラワークやライティングは、なかなか前衛的。

ラストのロングショットは「第七の封印」のラストをも想起させる。

白黒の画面と相まって、ホラーとして見ても結
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ゴジラ(1954年製作の映画)

4.0

「ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう」

なす術なく、
ただただ、立ち尽くす民、

当たらないミサイル、政府の無策、無能

焼け野原、被曝、孤児、

特攻(市井の人の片道切符の自己犠牲)

「もうすぐ
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バンコクナイツ(2016年製作の映画)

4.0

なかなか、一筋縄ではいかない感じ。

すごく丁寧な部分と、結構、唐突だったりするところが混在していて、一度見ただけでは、把握できないな。

特に、出てくる日本人たちの映画内の行動原理は、結局、誰一人よ
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やさぐれ姐御伝 総括リンチ(1973年製作の映画)

4.0

オープニングから、既にどインパクト。
本編の要素が全て詰まった、あり得ない組み合わせの映像に衝撃を受ける。

エロ、グロ、任侠のごった煮だけど、アヴァンギャルドな映像が、なんだか鈴木清順的でもあり、全
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ゴルゴ13(1973年製作の映画)

1.0

サンドウイッチマン風に言うと「ちょっと、何やってるか分かんないんですけど」ってところか。

ノープラン同士で、場当たり的に、戦い、無駄な死まで招いちゃってる。

戦闘シーンが多いのに、まーったく、ハラ
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楢山節考(1983年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

あき竹城も、清川虹子もすごいな。
そして、ほかの役者もみんなすごいが、
なにより、動物もすごいな。

姥捨がメインのようなイメージが、
当時からあったけれども、
むしろ、
日本的な共同体の集団主義の暴
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温泉スッポン芸者(1972年製作の映画)

3.9

温泉芸者シリーズ第5作。

このシリーズって、途中半分を経過したくらいから、ガラッと政治性のキバを剥き出しにしてくる感じで、気が抜けない。

今作でも、敗戦の記憶を強烈に提示するとともに、72年にして
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雲の上(2003年製作の映画)

4.0

8mmだから、さすがに映像が見やすいとはいえないけど、それを上回る力が横溢して、終わりまで緊張感溢れ、一気見だった。
115分だったので、インターナショナル再編集版なんですね。

悪の道を含め、メイン
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華麗なる追跡(1975年製作の映画)

4.0

期待以上の面白さだった!

細かいことはお構いなし。
『志穂美悦子、マッハ文朱、アクション』のノルマの三題噺を、しっかりと、こなしつつ、面倒な説明や伏線、リアルなドラマ的繋がりは放り投げ、ただただ、お
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吶喊(とっかん)(1975年製作の映画)

4.5

最初から最後まで、全編を通じ、画面からエネルギッシュなパワーが溢れ出てくる感じ。

全編、岡本喜八による、敗戦論、戦争論とでもいうような傑作だった。

生と性が凝縮したラストシーンは、もう圧巻にして壮
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同じ星の下、それぞれの夜(2012年製作の映画)

4.3

「チェンライの娘」のみ。

いやぁ〜、前半のざらついた雰囲気から後半の詩情感まで、短いのに、なんだか、いろいろ詰まってて、なんとも言えないものが、こちらに迫ってくる感じがした。

閉塞感や、もどかしさ
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コブラ(1986年製作の映画)

3.5

たまたま昨日の「カサンドラクロス」に続いて、「勝手にコスマトス祭り」みたくなった。

ただ、ムービープラスの「副音声でムービー・トーク!」によれば、これは実質スタローン映画みたい。

で、これまでスタ
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カサンドラ・クロス(1976年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

吹替版は、まぁ声の豪華なこと!
キャストもかなり豪華な布陣で、驚いた。
当時としては、結構な大作だったのかな⁉︎

キワモノのつもりで見始めたけれど、映画の出来は、思ったより、良かった。

特に、前半
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

1.0

本当にスピルバーグなのか、
または、
スピルバーグをもってしても、
ここまでなのか?

チートキャラが、苦労も葛藤もなく、主役という優位な位置を活かして、ゲーム内報酬を得ていくだけに見える。

テーマ
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少林寺拳法(1975年製作の映画)

4.5

これはすごい!大傑作!

やっぱり、鈴木則文は偉大だなぁ!

名ゼリフも続々!

「拳法も新憲法も俺には関係ねぇ」
「人間は生きている間は死にません」
「不正はいかんが不法はいい」
「法が裁かなくても
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