ブラックユーモアホフマンさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ブラックユーモアホフマン

ブラックユーモアホフマン

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.3

恋愛映画なのかと思いきや、家族映画。
その中で異質な窪田正孝の存在が終始フワフワとしていて、妖精のよう。最後までこの人は実在しているのか?と訝しんで見ていた。

【一番好きなシーン】
・展望台みたいな
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

4.3

こんな映画、配信で見ていいわけないよねー。音響のいい新文芸坐で見て良かった。

ブラッドリー・クーパーの才能に脱帽。『アリー/スター誕生』の何倍もいいと思った。監督としても腕が上がっている、というより
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.6

ファンタジーすぎる。
『天然コケッコー』や『リンダ リンダ リンダ』で何も悪いことが起こらないことと、この題材で何も悪いことが起こらないこととは、違う。

そういえばカラオケ歌う綾野剛、『花腐し』で見
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

4.3

なんでもないようなことが幸せだったと思う。

『天然コケッコー』もそうだったけど、山下敦弘×向井康介の特徴なんだろうか、悪いことが起こらない。ほのぼのとした何でもない時間、でも後から考えると尊い時間を
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ハローグッバイ(2016年製作の映画)

3.9

【一番好きなシーン】
屋上から見つける委員長の背中
関係性が逆転する瞬間はいつも最高

天然コケッコー(2007年製作の映画)

3.9

ラストまんま『お引越し』。
【一番好きなシーン】
神楽

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.1

音楽うるっせえ……

トリニティ実験のシーンで思い出したのは『8 1/2』。ロスアラモスで指揮を振るうオッペンハイマーの姿は映画監督のよう。ロスアラモス自体が作られた町、いわば映画のセットのようで。や
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

4.1

ようやく見れた。

意外にもラブストーリーでしたね……大きな物語に振り回されて無視され犠牲にされた個々の愛についての切ない話。

フィルム上映!
美術、衣装、などの徹底された美しさ。
そして英国俳優ク
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月の砂漠(2001年製作の映画)

4.1

恐らく仕事の要件で鳴っている携帯を車から川に投げ捨ててしまうのだけど「そんなことで時間は止まらない」とか言うのとか、撃たれて腕から血流してるのに「東京に帰って11時の会議に出なきゃいけない」とか言って>>続きを読む

レイクサイド マーダーケース(2004年製作の映画)

3.6

東野圭吾の常套手段。
突っ立ってしゃべってるシーンが長くて飽きた。役所広司が光に弱いのと薬師丸ひろ子の予知能力という謎設定。
柄本明は相変わらず素晴らしい。
撮影がかっこいいなと思うシーンは多かった。
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.8

ドラマパートどん滑りで見てられない。
キャスティングも脚本も演出も何もかもしっくり来ない。

【一番好きなシーン】
・最初の遭遇
・銀座に降る黒い雨

青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

4.2

【一番好きなシーン】
・そうとは言わずOKと言うコムアイ。
・足立正生と電話しながら寂しそうな若松孝二。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.8

1作目の方が面白かった気がする。
話はもう古典的で普通で別に新鮮味も面白みもないから、画と音のデザインしか面白がれない。でもそこは本当に面白い。
だから劇場で見なきゃ何の意味もない映画。

【一番好き
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クラム(1994年製作の映画)

3.9

愛すべき不謹慎野郎。
でもある意味、兄弟の中でロバートが一番平凡かもしれない……一応社会に適応はできているから……。
天才に生まれてしまう苦悩みたいのを痛切に感じた。

【一番好きなシーン】
弟が痴漢
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.8

『デスノート』の金子監督がこういう話を、っていうのは納得感あるけど、脚本の面白さを十二分に活かしきれていたかというと微妙な気がした。なんか勿体ない。もっとべらぼうに面白くできそうなのに、なんかモヤモヤ>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.6

三宅さんの映画には、別にスペクタクルはないのに、見終わると、ああ良い映画見たなぁーって思わされてる。魔法か?

【一番好きなシーン】
5年後、からの、奥の部屋の光石さんに「置いておきまーす」

王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

4.4

私、高橋知由さんの脚本がツボです。
『不気味なものの肌に触れる』のあの感じも大好きで。
ハレとケ。湿ってて静かで急に狂気が表出する感じ。

アカシアの道(2000年製作の映画)

4.3

苦しいほどに強かった母が、私より弱くなっていることに気づいた時。

カラヴァッジオ(1986年製作の映画)

3.7

初デレク・ジャーマン。

カラヴァッジオの伝記映画のようだけど、なんだか変。タイプライターが出てきたり自動車が出てきたり、一体いつの話なのか。そもそも英語だし。時代も場所も判然としない。どういう狙いな
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マッキー/Makkhi(2012年製作の映画)

4.1

S・S・ラージャマウリで一番好きだ。
バーフバリとRRRはあんまりハマらなかったけど、これはいい。

キネカ大森のマサラ上映で見た。強火のインド映画ファンが集まっていた。ちょっと恥ずかしい感じもあった
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.1

一つのことをやり続けて遂に壁に穴(逃げ道)を開ける男の話。しかし『ショーシャンクの空に』とは違い、部屋の隣にはまた次の部屋があるだけ。結局、逃げ場なんかなかったことを知る。

そうとしか生きられない。
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

4.1

ニコール・キッドマンが出てる線の映画、くらいの情報しか持ってなかったけど、ポール・ベタニーもフィリップ・ベイカー・ホールもベン・ギャザラもローレン・バコールもステラン・スカルスガルドもウド・キアも出て>>続きを読む

イディオッツ(1998年製作の映画)

4.0

挑発的。不謹慎コメディ。
これがトリアーらしさか。

着眼点は面白い。
そこに端を発して色んな広がり方をしていった。丸めた生地から細長い蕎麦を打つというより、楕円のナンを作ったみたいな話。だから、色ん
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ヨーロッパ(1991年製作の映画)

4.7

むっちゃくちゃオモロい!

画面の作り込みの異常さは相変わらずで、白黒とカラーの使い分けも面白いし、スクリーンプロセスを使った独特な画もいい。
話は割とシンプルで、戦後すぐのドイツを舞台にしたスパイも
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エレメント・オブ・クライム(1984年製作の映画)

3.7

そうか、これが長編デビュー作なのか。
ワンカットワンカットの作り込み方がヤバいし、その繋ぎ方もヤバい。
でも話はよく分からない。20世紀末の話ということだけど、ディストピアSFノワールみたいな雰囲気も
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.3

狙いたいところはすっごくよく分かる。けど、残念ながらうまくいってない……。

A24の作る映画みたいな、というところも狙ったみたいだけど、まさにアレックス・ガーランドの『MEN』みたいな、ダメさだった
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