かじやんさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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告白(2020年製作の映画)

3.0

韓国のみならず起きている家庭内DVに端を発する物語。ソーシャルワーカ役のパク・ハソンと婦人警察官役のハ・ユンギョンが主役。小さなどんでん返しはあるが、数多ある韓国映画からすればかわいい方。正直、TVド>>続きを読む

楽園の夜(2019年製作の映画)

3.7

韓国ノワール、「魔女」の監督。主な舞台であるチェジュの景色が綺麗で、水刺身(ムルフェ)や「大丈夫(ケンチャナ)?」がポイント。よくある組織同士の抗争で、裏切りあり、義あり、面子あり。オム・テグは片方の>>続きを読む

藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

3.8

見事な伏線回収だった。オモニの話には蘊蓄があるのう。ラッキーストライクが重要なアイテムになっている。なにげに日本の銀行が打出の小槌のように喩えられていて言い得て妙。

クローゼット(2020年製作の映画)

3.3

それほどの奇抜さはなかったかな。韓国の祈祷師は他の映画でも同じようなので、まあそういうものなのだろう。白目を剝いた子供達は怖いのだけれど、目の周りがKISSのジーン・シモンズのように隈取りされていてフ>>続きを読む

親知らず(2020年製作の映画)

3.0

素性は存じ上げないが、主演のJK役の宮嶋花奈が落ち着いていた。今後に期待。主題歌はなかなかいいね。

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.3

過去にもゴジラvsキングコングは作られ、ゴジラvsメカゴジラも作られたが、当世ハリウッド風に作るとこうなるのか。コングを擬人化し過ぎというか、ガッツ石松に見えてしまったら、最後までガッツさんだった。米>>続きを読む

ドアロック(2018年製作の映画)

3.4

「アンダー・ユア・ベッド」を彷彿とさせる。犯人は途中で読めてしまうが、展開が気になり、最後まで一気に見せてくれる。韓国映画にしてはグロさは少ない。主役のコン・ヒョジンが桑子真帆アナに見えてしょうがなか>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

アンソニー・ホプキンスがアンソニー役、オリビア・コールマンがその娘アン役で老人の認知症問題をシビアに見せてくれる。観ているこちら側も夢かうつつかわからなくなる。時折流れるビゼーのオペラ曲「真珠採り」が>>続きを読む

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

3.3

仲野太賀のダメ夫ぶり、吉岡里帆の薄化粧でのスレっぷりが上手い。なまはげをじっくり見たことはあまりなかったので妙に感心した。起伏はさほどないのだが、最後に見せ場を持って行った。企画は是枝裕和と。

Happily(原題)(2021年製作の映画)

3.4

結婚して14年でもお盛ん過ぎる夫婦に、愛想を尽かした友人らが距離を置く。そんな時にスティーヴン・ルート演じる喪黒福造のような男が現れ、打てば”普通の夫婦”になるという怪しい注射を薦めに来て一悶着。ある>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.8

見聞きはしており、オルガ・キュリネンコ出演とあらば観ようと思っていたのだが、中々観る機会がなくホテルのVODで鑑賞。推理小説のようで面白かった。アレックス・ロウザーにすっかり騙されたわ。日本のRISO>>続きを読む

モンスターハンター(2019年製作の映画)

3.3

細かい事は気にせずに愉しめる娯楽作品。ミラとトニーの言語が噛み合わないながらもタッグを組んでのモンハンぶりがいい。東宝ガールの山崎紘菜が喋らないけれどもちょい出演、上背があるので映えてた。猫のシェフが>>続きを読む

狂武蔵(2020年製作の映画)

2.6

武蔵の斬り方が数パターンで、音は出ても血しぶきが少ないなぁ。死体もあまり転がっていない。だいたい、あんなに刀を合わせたり、斬りまくったら、早晩刃が持たなくなるだろう。「カメ止め」のようにワンカットで頑>>続きを読む

サンティネル(2021年製作の映画)

2.7

オルガ演じるセンチネル(歩哨)軍人が暴行された妹の仇を討つために暴れ回る話。冒頭の戦場シーンまでは良かったのだが、以降はオルガのアクションも中途半端で、単なるB級映画だった。取って付けたような百合のシ>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.0

監督が黒沢清なのは善しとして、制作全般にNHKが関わっているのが気になったが、不安は的中した。フィクション作品なのに731部隊の話をあんな風に持ち出してきて、それってお得意の自虐史観だろ。眠れる獅子を>>続きを読む

ビバリウム(2019年製作の映画)

3.7

まさにラビリンス映画。収容所のような緑色の住宅の家波、空に浮かぶ真ん丸い雲、張りぼてのような太陽が不穏を呼ぶ。そんな街へ不動産屋に連れて来られたトムとジェマ。食物など必需品は勝手に宅配され、赤ん坊まで>>続きを読む

めぐみへの誓い(2020年製作の映画)

3.9

まだまだ上映館が少ないのが残念。史実に基づくと言っても脚色はあるのだが、当時やられていたことは概ねああなのだろう。北の工作員の偉いさん役の大鶴義丹が似合っていた。虎ノ門以来、久しぶりに拉致被害者の会支>>続きを読む

ちょき(2016年製作の映画)

3.3

前知識なく観たが、「ちょき」ってどういうことだったのか。ハートウォーミングな話だった。時たま見せる増田璃子の表情や横顔がきれいだった。

ウルフズ・コール(2019年製作の映画)

3.1

巷間、サブマリンものにハズレなし、といわれるが、このフランスものはいまひとつかな。大筋のストーリーはシリアやフィンランドも絡めてまあまあよいのだが、チキンハートなソナー担当者に艦の命運を託すのもどうな>>続きを読む

ニューヨーク 親切なロシア料理店(2019年製作の映画)

3.8

とても心温まる作品だった。色々な境遇の人達が接点を持ち、大団円に向かって静かに進行していく。ハンス・モーラーの弦楽器とピアノの旋律がまたいい。ゾーイ・カザンがアラフォーとは思えないほど可愛く、タハール>>続きを読む

シルクロード.com ―史上最大の闇サイト―(2021年製作の映画)

3.6

言わずと知れたダークウェブ上の闇の取引サイト「Silk Road」を創設、運営していたロス・ウルブリヒトの実話に基づくもの。ある意味、スタートアップであったし、決済にbitcoinを使う所などは他のア>>続きを読む

ノンストップ(2019年製作の映画)

3.6

トレイラーも観ず、前知識もなく観たらことのほか面白かった。9割は旅客機の中での話で、普段は見る事の出来ない機内の場所まで見られた。狭い機内でのアクションあり、ドタバタあり、伏線を回収しながら飽きさせる>>続きを読む

スペース・スウィーパーズ(2020年製作の映画)

3.6

韓国題名で「勝利号」って何だろう?まあ英題が「Space Sweepers」だからデブリ屋の話かなと思ってみたら図星だった。韓国映画でこの手のスペースものは珍しいと思う。さすがはネトフリ。ソン・ジュン>>続きを読む

薄氷(2021年製作の映画)

3.8

期待せずに観たがとても面白かった。ネトフリはやってくれるわ。氷点下というタイトル通り、とにかく寒さが伝わってくるし、殴打の音も痛々しい。スペインの護送車は中が個室になっているのかと興味津々。日産テラノ>>続きを読む

リトル・シングス(2021年製作の映画)

3.3

燻し銀のデンゼル・ワシントンに対しラミ・マレックの演技がまだまだ青いかなぁ。あまり表情が豊かでないんだな。いわゆるシリアルキラーものなのだが、消化不良気味だったので、もう一捻り欲しかったかな。タイトル>>続きを読む

自由が丘で(2014年製作の映画)

3.5

加瀬亮はたまに外国映画に出る。「Restless」や「Bel Canto」も良かったが、本作でもいい味を出していた。互いの母国語でない英語でやり取りするのがいい。かの国での他愛のないエピソードを順不同>>続きを読む

わたしは金正男を殺してない(2020年製作の映画)

3.7

未必の故意のごとく殺意もなく金正男をVXで殺害したベトナムとインドネシア出身の若き女性2名の、事件当日までのカウントダウンとその後を追ったドキュメンタリー。両国の弁護団の奮闘や、国対北朝鮮との関係など>>続きを読む

ラン・ハイド・ファイト(2020年製作の映画)

3.8

米国の高校への襲撃、立てこもり事件を扱ったもので、主人公のJK、ゾーイ役を演じたイザベル・メイが天晴だ。実話ベースかどうかわからぬが、米国ではたまに起きる銃乱射事件を彷彿とさせた。タイトル通り、Run>>続きを読む

デンジャー・ゾーン(2021年製作の映画)

3.3

2036年の設定だが、ドローンは今でもあるし、近未来っぽいのは米露のロボ兵士やアンソニー・マッキー演じる第4世代バイオテクのアンドロイドくらいか。話は核を含んでいて壮大なのだが、ロボ兵士や内戦の風景な>>続きを読む

最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.7

それぞれが問題を抱えるバラバラな家族が、主である永瀬正敏の死によって、主の作ってきた食を通夜振舞いや精進落としに使うことで、過去を思い出し、事実を知り、新しい歩を進めていく物語。静かな作品。窪塚洋介が>>続きを読む

エロスは甘き香り(1973年製作の映画)

3.1

桃井かおり、20歳。既にアンニュイな雰囲気を醸し出している。アメリカンハウスの番号P38はワルサー拳銃からきたか。豚を屠る描写は必要だったのか。色々思う所はあるが、これも藤田敏八。青姦のカップルにモノ>>続きを読む

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

2.7

クロエちゃんの作品ゆえに鑑賞。彼女にしては珍しくワイルドな役柄で、訳あって先の大戦中にB-xx型爆撃機に乗り込み、零戦と戦うわ、グレムリンと戦うわで大わらわ。時にトワイライトゾーン、時にミッションイン>>続きを読む

静かな雨(2020年製作の映画)

3.4

主役の男女は存じなかったが、二人とも切ない役柄を丁寧に演じていた。ピアノの音色が効果的に使われていた。映画監督の河瀨直美が母親役で出てきたり、三浦透子も出てきたり、とでんでんも含め、脇役もよかった。観>>続きを読む

ザ・コール(2020年製作の映画)

3.7

主役のパク・シネが上白石萌音に見えてしょうがなかった(笑)シチュエーション的には「イルマーレ」っぽくもあり、通信がキーなのはドラマ「シグナル」っぽくもあり、韓国映画ここにありって感じで、作りが丁寧でう>>続きを読む

ジェノサイド004(2020年製作の映画)

3.5

米国防省がカンボジアとベトナムの国境付近に人型ドローンならぬ遠隔操作可能な戦闘AIロボ4体を落下傘にて投入。そこにはもはやロボット3原則などなく、村民まで屠る始末。だが、現地で隠遁生活をしていた海兵隊>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.2

異物を飲み込むというと、人間ポンプを思い浮かべる昭和人であるが、映画の方はストレスや妊娠からくる異物症(パイカ)という病で、ビー玉はともかく、安全ピンや乾電池、ドライバー、泥まで飲み込む。主役のヘイリ>>続きを読む