KanakoTakahashiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

4.0

まるで迷宮に迷い込んだようなお話ですが、解説をいくつか読み、アメリカの歴史やミュージカル、文学などの知識が重要なのだと分かると、よく分かる物語でした。心の中で起きていることは、その人にとっては真実…と>>続きを読む

よこがお(2019年製作の映画)

3.8

被害者側と加害者側の関わりのお話なのだけど、事件の当事者自体はとてもナチュラルに脇に置かれていました。中心にあるのは、ちょっとした嫉妬がとんでもない行動を突発的に引き起こしてしまうということ…何気なく>>続きを読む

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.8

ふんわり柔らかなコメディタッチで描かれながらも、宗教、人種差別や同性愛の問題にふれていて奥深い映画でした。私自身ヨーロッパに住むアジア人として、主人公の父が外国で言葉の壁に悩まされながら孤独を感じてい>>続きを読む

借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)

3.6

細やかな日常の描き方がとても丁寧で魅力的でした。パンを作ったり縫い物をしているシーンなど。美味しいパンの香りがしてくるよう。

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.2

このコロナ渦中で、様々な映画がリアリティをもって感じられるこの頃ですが、この映画ほど自分ごとのように感じられる映画はありませんでした。自分自身が貧しい、貧しくない、関係なく、国の制度や政治に関して、お>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

3.8

繰り返す日常、すべては新しく、かけがえのないもの。ロックダウン下で当たり前だと思っていたことが、叶わなくなった今、改めて、日々通っていたカフェのことなどを思い出す。彼の詩の読者は妻だけだけれど、詩人と>>続きを読む

光のノスタルジア(2010年製作の映画)

4.0

星を観測することは、過去の光を探ること、砂漠の骨を探すことは、過去の歴史を明らかにすること。ビックバンの時から存在していたカルシウムは、私たちをつくる基礎でもある。様々なことは繋がっているということを>>続きを読む

メランコリア(2011年製作の映画)

3.8

コピーライターという広告分野で独身で働きながら鬱を患う主人公と、豪邸に住み大金持ちの夫と可愛らしい息子のいる姉、という設定から、すでになにかを訴えたい監督の声が聞こえてきそう。地球に近づく惑星をメラン>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.8

このコロナ渦中で見ると、日本政府の動きにリアリティを持って見ることができて、面白かったです。

スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008年製作の映画)

3.8

普通の人と、キルドレたちとの、何か違うな?とぼんやり違和感を抱かせるくらいの、細やかな動きや表情の差が繊細に表現されていて、面白かったです。余白のじゅうぶんある、絵のようでした。

イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)

3.5

見事に騙されました。あまり考えすぎずに見ていたから。ひとって、とにかく、見た目やうわべでは分からない事だらけなんですね。

イノセンス(2004年製作の映画)

3.8

映像がとても素晴らしいです。途中、ミラノのドゥオーモをモデルにしたような風景が、臨場感をもって表現されていて、ドキドキしました。

キャロル(2015年製作の映画)

3.8

車での旅がとてもすてきでした。まだ出会ってそれほど時が経っていなくても、不思議と安心して旅をすることができるふたり。社会や法律から抜け出した美しいひととき。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 インターナショナル・ヴァージョン(1997年製作の映画)

3.9

音楽も映像もとても惹かれました。音楽(メイン)と街並みが暫くの間淡々と描かれているシーン、不思議な世界へ入り込んだような感覚になりました。

半落ち(2003年製作の映画)

3.8

誰かのために生きているから、主人公は半落ちで判決を受けたのだと思うと、大切なことは目に見えず、言葉にならないのだなぁとおもいました。森山直太朗氏の歌が懐かしくてすてきでした。

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.0

ストリートチルドレンや人身売買などのインドで起きている問題と、養子縁組のシステムや、グーグルアースなどの情報技術の進化の、コントラストの強い世界がひとりの人間の実話をもとに表現されていて、とても学ぶこ>>続きを読む

博士の愛した数式(2005年製作の映画)

3.7

重く切ない問題への直接的な表現を控えていて、四季の美しさや自然の豊かさで包むような表現、とても日本的な映画だと思いました。時は流れず。という言葉を数学者や物理学者から聞くとドキドキしてしまうこの頃です>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.1

見終えたあと、やるせない哀しみが心に残り、深く心に刻まれました。子供の頃に起きた悲しい出来事は、その人の性格に影響を与え、その後の人生に深く関わってしまうのですね。多くを学ぶことのできる映画だと思いま>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.1

素晴らしい映画でした。
10年も前に亡くなったかもしれない、時空を超えた場所にいるひとからのサイン(愛)を、人間は感知できるのだ、というせりふ、心に残りました。私もはっきりと、亡くなった母の愛が導いて
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.6

ホラー、サスペンスというより、SFでした。量子力学や相対性理論を思わせるものはとてもすきです。

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.6

ホラーというよりサスペンスですね。2度みたくなる映画です。

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.6

ホラーは怖いけど好きなので見ました。ピエロって暗闇にぽうっと立っているだけで存在感が凄くて、あまり口の中がエイリアンみたいになってなくても良いのかな、なんて思いました。

コクリコ坂から(2011年製作の映画)

3.5

横浜の風景をノスタルジックに表現していて、母が10代、祖母もまだ3、40代のころ、こんな感じだったのかしら、とじんわりしました。ふたりともまさに横浜港のそばの町に住んでいたから、

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

3.8

ニューヨークの街の表現が、細かく丁寧で良かったです。愛着のあるヒトからの目線ですね。

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.8

事実に基づいているということで、目を伏せたくともこれも現実なんだと、知る必要のあることが描かれている映画でした。