騙されることの快感を味わえ、気分よく身終える爽快な映画です。知的な流れが好きです。
イタリア語で見ましたが、予習もしていったので十分愉しめました。とにかく良いです、映画だからこそ、こんな風に描けるんだと、映画の可能性を熱く伝えたかったことが良く分かりました。ブラピもディカプリオも、良>>続きを読む
ヒトとして共感できたのは、ヴァレンティーヌだけでした。あとの女優2人には共感はできなかったものの、はるか昔の時代から女性にとっての普遍的な本質に迫っていて面白かったです。イタリアからスイスへ流れてくる>>続きを読む
大切な人が亡くなったら、とても辛いでしょう。あれほど毎日のように連絡を取り合っていた仲なら、突然ぷつりと連絡が途絶えれば、エイミーのような性格ならば、あとを追うこともあり得るかもしれない。でも突然ぷつ>>続きを読む
終盤に現れる「自然解像度高!」というせりふ。私が中学生のころ、こんな発想ありませんでした。脳化社会、まさにその言葉がよぎる瞬間でした。
ロボットと共生する未来の世界なのに、レトロ感のある生活をしている世界。ヨーロッパの映画(スペイン)ならではの表現かしら。
AI、テクノロジーの進化は止まることは無いとしても、こんな風に素朴な暮らしと両>>続きを読む
受け取るものが重すぎて、一度で通して見れず、なんとか最後まで見れました。「戦争が起こった」のように「戦争」というひとことで表現してしまうことの恐ろしさを感じました。
最後まで見ると、また始めを見たくなる映画です。朽葉の積もる森の中で起こる不思議な世界。神棚の上の、ご先祖様の写真を思い出したりしました。
原作を知りませんでしたが、以前養老孟司氏と押井守氏の興味深い対談中にちらりと原作アニメが写っていたことを思い出しながら見ていました。脳と意識の問題、惹かれています。
とてもうつくしい映画でした。くもりぞらの雲の灰色の表現まで、好みでした。終始せりふが無く、衝撃的、新しい、挑戦的などのレビューを見かけますが、わたしはごく自然に感じられました。
普段見ている映画がむし>>続きを読む
失敗や挫折をしたり、恥をかいたりうまくゆかないときに、味方でいてくれる、応援してくれる存在がいるってとても素晴らしいことだなと思いました。ミアがパリ行きのオーディションであの歌が歌えたのは、セバスチャ>>続きを読む
主人公に共感できました。分かる!っていうところたくさん。飲み会のような集まりが苦手だからといって、ヒトに興味が無いのかといえばそんなことは無く、周囲の人々(駅員さんなど)の観察力や興味は人一倍あったり>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ラストのりんは、まるで今の私たちのメタファーのように感じました。初枝の生きていた時代:古い世代がだんだんといなくなり、初枝のような存在で結ばれていたものが、だんだんと解けてなくなってゆく世界…
初枝の>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
メイのキャラクターが、真面目で心優しく素直、そして優秀であるために、どんどんサークラーとしてのめり込む様が見ていて辛くなりました。自分をサークルに誘ってくれた友人からは嫉妬の対象となり、大切な幼なじみ>>続きを読む
自分のしていること、してきたことに、言い訳を(自分自身に)したことの無いヒトなど、居ないのでしょう。それを繰り返しながら、終わることのない、永い言い訳をしながら、人生はすすんでゆくのかな。
母の死、旅人の事故、主人公の病、そして大切なものやその記憶が失われてゆく世界…。常に”喪失”を感じさせるなかで、いつもちょこんとふんわりいる猫ちゃんの存在の大きなこと…。じんわりとこみ上げてくるものが>>続きを読む
映像芸術としてとても勉強になる一本です。現実と妄想と幻想が入り交じり、狂気と理性の間を行ったり来たり。フリッツラングのメトロポリスより少し前に作られていることも興味深いです。
大好きなタイプの映画です。39枚の美しい絵画を見ているような芸術的な作品でした。監督はエドワードホッパーやピーテルブリューゲルの絵画からインスピレーションを得たと解説にありましたが、私には大好きなハン>>続きを読む
人里離れた森の奥の古びたカフェという設定に惹かれて見ました。カフェの内装や雰囲気、時の流れはすてきでしたが、登場人物それぞれに抱える問題はどれも重く複雑で、骨髄移植というテーマも重みがあるはずなのに、>>続きを読む
暴漢にあった女性が、警察に訴えることを躊躇わざるを得ないイスラム社会を描いています。でも、ただ女性であるだけでつきまとう、恐怖や弱い立場は、国や法律や宗教に関係なく共通していて、そのことが繊細に表現さ>>続きを読む