傘籤さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

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夏だ!サメ映画だ!
ということで『MEG ザ・モンスターズ』です。とんでもなくでかい鮫「メガロドン」にジェイソン・ステイサムが挑むわけですが、鮫登場→何とか逃げのびる→再び鮫登場の繰り返しなので、普通
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透明人間(2019年製作の映画)

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H・G・ウェルズの古典的名作『透明人間』を現代的な解釈で新たに作り直した作品。音響、撮影によりホラーとしての面白さがしっかりと出ているし、話自体はとてもわかりやすい。いわばストーカーに遭う被害者からの>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

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うおぉい、最高じゃんこの映画!なんでもっと早く見なかったかなー自分。高校卒業を目前に控えた優等生2人を中心とした青春群像劇。ティーンならではの自意識や憧れ、他人との距離感、そういった若々しいくもほろ苦>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

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『バービー』のグレタ・ガーウィグが監督・脚本を務め、現代の視座を用いて作られた「若草物語」。過去と現在を交互に見せ、女性にとっての「幸せとは?」というテーマを追求していく。俳優陣はとても豪華な上、ドレ>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

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スコセッシ×デ・ニーロ×アル・パチーノというそれだけで勝った感のあるマフィア映画。3時間半の長丁場をほとんど飽きさせず魅せてくれるのは脚本の面白さが大きいだろう。マフィア映画としては王道感のある栄枯盛>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

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ボディアートと、セックスと、人類進化についての映画なのだと思う。「痛み」を感じなくなった人類は新たな社会と文化的価値観を受け入れ生活している。主人公のヴィゴ・モーテンセンと相方のレア・セドゥはそんな世>>続きを読む

SAND LAND(2023年製作の映画)

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楽しかった〜。元の漫画は2000年にジャンプで連載されていた作品で、鳥山明が手がけていたこともあって人気があったのだけど、映画化が決まったときは「なんで今さら?」とは正直思ってました。でも観てみて納得>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

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1962年のアメリカを舞台にした白人男性と黒人男性の友情物語。確かに良いお話ではあるが、この手の映画は結構前からあるので、正直「またこのパターンか…」という気もした。どちらかといえば徹底した「暴力を禁>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

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静謐な雰囲気と、静止画面を見せられてんのかってくらいじっくりとした長回し、時折りかかる情感を刺激する音楽から、いわゆるアート系の映画っぽさはあります。でも中盤あたりまでは特別難しさは無いですし、何より>>続きを読む

ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

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ストーリーも登場人物もどこか既視感のあるスパイアクション映画。Netflix独占配信ということで、主演のガル・ガドットはじめ俳優陣はとっても豪華です。アクション的には冒頭の雪山高速下山が最も見応えあり>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

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観るの何度目かな。IMAX上映とかでリバイバルされる度に観てるからもう回数はわかんないや。今回は"他のヒース・レジャー出演作品と見比べる"という目的で鑑賞。

当然本作品における彼の演技は素晴らしく、
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Dr.パルナサスの鏡(2009年製作の映画)

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悪魔と契約し不死の命と引き換えに、自身の娘が16歳になったら差し出すことを約束したDr.パルナサス。トニーという男との出会いから現実とファンタジーの世界を行き来する興業を開始し、めくるめく夢幻の世界が>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

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北欧のとある団地を舞台に、残酷な子供たちが支配するサイキックスリラー。通称「バトル童夢」。

何度も言われてますが、かなり『童夢』です。というかそれの実写化として観ても違和感ないくらい話や舞台装置が類
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ROCK YOU! [ロック・ユー!](2001年製作の映画)

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14世紀の馬上槍試合でのし上がろうとする若者を描いた騎士道譚。主演のヒース・レジャーは無鉄砲な若々しさを放ち、観ていてわくわくさせられました。

クイーンの曲を流したり、現代のスポーツ風に試合を描写し
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バービー(2023年製作の映画)

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おーもしろかった!というかこんなメタメタでドタバタな奇品をよくもまあ作り上げたもんだなあと。ワーナーにしろマテル社にしろ懐が深いというか、悪ノリが過ぎるというか……。

ある日、死について考え始めたバ
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ブラザーズ・グリム(2005年製作の映画)

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ヒース・レジャーが見たくて鑑賞。

だははは、こりゃあバタバタごちゃごちゃしてて、見にくい映画ですねー。テリー・ギリアムの特徴が悪い方向に出ちゃってる気がします。色んなグリム童話を詰め込んで大冒険!っ
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

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始まりは友情だった、いずれそれは恋に形を変え、やがて愛へと至る。
ブロークバック・マウンテン。二人にとっての桃源郷。1963年の夏に始まったその愛の形は20年にわたって紡がれてゆく。惹かれ合う二人の男
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ロード・オブ・ドッグタウン(2005年製作の映画)

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久々に鑑賞。なぜならヒース・レジャーが見たくなったから。
舞台は70年代アメリカ。スケートボードに明け暮れる若者たちの青春群像劇です。スケボーのシーンはシンプルにかっこいいし、ファッションや音楽もイカ
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チョコレート(2001年製作の映画)

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ヒース・レジャーが見たくて鑑賞。アメリカに巣食う人種差別の問題を年配の白人男性と若き黒人女性に焦点を当てて描く。2001年の作品ではあるが、BLMが記憶に新しいように未だそこに根付く問題は解消されてい>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

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むむう、なんだか「普通」な映画だったな。いや、普通が悪いわけではないのですが、移民やマイノリティについてのお話を「エレメント」に置き換えて表現しただけで、お話としては至って普通。可もなく不可もなくと言>>続きを読む

レナードの朝(1990年製作の映画)

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医師でありノンフィクション作家でもあるオリバー・サックスの原作を元に作られた映画。嗜眠性脳炎という原因不明の難病に向き合う医師と、そこから一時的に回復した男の心の交流を描く。

主演の二人の演技が非常
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

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ちょっと前までマーベルばかり観ていたのだけど、最近はDC映画の方が楽しくなってきています。やっぱりドラマの作りすぎは良くないね。と、他作品のことをぼやいても詮無いので本作の感想を。
前作に引き続きスー
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トロピック・サンダー/史上最低の作戦 ディレクターズカット版(2008年製作の映画)

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"おバカなコメディ大作"ではあるけれど、俳優陣が超豪華な上、予算も潤沢なので安っぽさはぜんぜん無い。つまりこれは盛大な悪ふざけ映画なので一緒に踊ってなんぼです。また元ネタの大元である『地獄の黙示録』く>>続きを読む

ワルキューレ(2008年製作の映画)

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第二次世界大戦末期のドイツを舞台に反ヒトラー派将校を主軸とした戦争映画。史実を元に作られていることもあり、映画的な躍動感は少なめで粛々とストーリーが進行していく。その分より戦争の無意味さは際立っていた>>続きを読む

ニモーナ(2023年製作の映画)

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「悪役」の多面性を通して偏見や古い価値観の見直しを図ろうとした本作。主役であるニモーナのキャラクター像が良く、彼女の力を使ったアニメーションも観ていて楽しかった。声をクロエ・グレース・モレッツが当てて>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

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面白可愛い映画でした。ぐるぐるぐるぐる、京都の老舗旅館で2分間がループする。繰り返される時間はやがてみんなが求めていた「余暇」となり、少しだけ身を軽くしていく。わちゃわちゃ感が楽しい愛すべき映画である>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

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アクションの化身であるトム・クルーズの活躍を存分に味わえるMIシリーズ最新作。世界をまたにかけ、様々なシチュエーションと共にど派手に、コミカルに、シリアスに「映画とはアクションである」ことを正しく体感>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

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この作品が1番「不可能なミッション」に挑戦してると思います(いや、いつも不可能ではあるけど)。タイトル通り「高さ」を感じるアクションシーンが目白押しでヒヤヒヤする場面の連続です。また中盤のカーチェイス>>続きを読む

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

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やっぱり面白い!個人的にシリーズで1番好きな作品です。冒頭の飛行機に捕まるアクションからブチ上げてくれ、その後はレベッカをはじめ個々のキャラクターをしっかり活かす脚本になっている。特にベンジーをヒロイ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

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いやー、面白い。なんでしょう1〜3作目に比べると格段に映画として出来が良くなってる気がします。出演キャストみんなに活躍のタイミングがあり、チームとしては最もきちんと機能しています。
やたり見どころは超
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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「残しておくよ、私の小さな心のカメラに」ソフィが言ったその言葉を体現する様に、映される映像はどこか感覚的で、繋ぎ目も曖昧だ。全てを組み取れた訳ではないけれど、私にはそのふわりとした感覚がとても哀しみに>>続きを読む

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

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実写とストップモーションを組み合わせたアニメ作品。ドキュメンタリーチックな構成がユニークで、全体にとても穏やかな時間が流れていた。穏やかすぎて起伏が少なくも感じたが、SNSへの問題提起もあり抜け目ない>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

レオとレミ、12歳の少年二人の心情を鮮やかな映像と繊細な人物描写で切り取ったベルギー・オランダ・フランスの合作映画。

胸が張り裂けるほど辛い出来事があっても人はいつものように笑ったり、ご飯を食べたり
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ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

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シリーズ三作目。一応話は繋がってるが監督が交代してることもあってか、微妙に前作から飛び飛びに感じる。でも面白い!これまでに比べてイーサンがボコボコにされてるシーンが多く緊迫感は高めです。監督がJ・Jな>>続きを読む

ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

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『デッド・レコニング』を100%楽しむために鑑賞してるシリーズ2作目。ジョン・ウーのスローモーションを多用した派手なアクションはやや誇張し過ぎなせいで野暮ったく感じる人もいるかもしれないが、むしろラス>>続きを読む

世界が引き裂かれる時/クロンダイク(2022年製作の映画)

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2014年の《マレーシア航空17便墜落事件》を背景に、唐突に日常を破壊された民間人の夫婦を描く。長回しやロングショットを多用したカメラワークは「人」ではなく背景にある雄大な「自然」を捉え、その場で起き>>続きを読む